2分でわかるアメリカ

2012/02/09最も予約が困難なレストラン


グルメな人なら一生に一度は行ってみたいレストラン。カリフォルニア・ナパバレーのヨンツヴィルにある「フレンチ・ランドリー」は、アメリカで最も有名なレストランです。

ミシュランのレストランガイドで最高の三ツ星を連続して獲得、世界のベスト・レストランに何度も選ばれています。知名度があまりにも高いので、「全米で最も予約が困難なレストラン」として知られています。

この超有名店で昨夜、ディナーを楽しみました。裕福なロシア人の友人に招待されたのです。トップ・シェフのトーマス・ケラー氏が「ゆったりと食事をして欲しい」との思いで一軒家を改造したレストランは2階建て。メニューはプリフィックスのみで、一人当たり275ドル(約2万1000円)。この日は9ディッシュで、ロブスターやフォアグラなど高級食材を使った小ぶりでおしゃれなディッシュを楽しみました。  

もちろん食事は最高だったのですが、「フレンチ・ランドリー」の真骨頂はワインです。ワインリストはタブレット・コンピュータで、在庫を正確に管理しています。

スクリーミング・イーグルやスケアクロウ、ハーランといった地元ナパのカルトワインのほか、フランス・ボルドーのファース・グロースやブルゴーニュのロマネ・コンティなど世界最高峰のワインのビンテージがずらりと並びます。間接的に聞いたのですが、2年ほど前に、シリコンバレーのIT長者が50本のワインを空けたそうです。

実は、家族を招待してくれたロシア人の友人も、お目当てはワインでした。2本のワインの料金は合計4000ドル(約30万円)を超えました。フレンチ・ランドリーでは、ほとんどのテーブルがワインを少なくとも2本は飲んでいました。「景気が悪い」というのは嘘ではないかと思えるほどでした。フレンチ・ランドリーは、いまも1カ月先まで予約が取れません。

夢のような一夜を過ごした僕は、早朝にロサンゼルスに到着、現実に戻りました。

[February 08, 2012] No 0104956

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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