2分でわかるアメリカ

2012/02/071億5000万人が観る大イベント


全米プロフットボールの王座決定戦「スーパーボール」が5日、インディアナ・ポリスで行われ、今年は例年以上に盛り上がりました.特に今年は、東部地区同士の対戦だったので、西海岸のロサンゼルスやサンフランシスコより、東海岸のニューヨークなどでの盛り上がりが凄かったようです。

スーパーボールのテレビの視聴率は年間トップ、1億5000万人が少なくともゲームの一部を見たとされています。ハーフタイムでマドンナが「口パク」だったとか、30秒で350万ドル(約2億7000万円)もするテレビコマーシャルの中で、自動車各社の広告の中でフォルクスワーゲンやシボレーの新作コマーシャルが特に良かったなどと話題になりました。

面白いのは、「食」に関する統計です。家族や友人とパーティー気分で観戦するため、スーパーボール・サンデーはアメリカ人のエンゲル係数が著しく上昇する日です。家族で七面鳥を食べる感謝祭に次いで、アメリカ人が年間で2番目に多く飲み食いする日だそうです。  

アメリカ人がこの日に飲んだビールは、オリンピックプールの168個分。おつまみのフライドチキンは12億5000個、チキンをつなぐと地球を2周できます。ポテトチップスはスペースシャトル10機分、ポップコーンの消費量は4000トンと、いずれも想像できないような量です。いずれにせよ、アメリカ人が好む飲料やつまみ類の消費が異常に増える日ということです。

あまりにも飲んだり食べたりするので、スーパーボールの翌日のきょうは、700万人のアメリカ人が会社を休んだそうです。また、セブンイレブンでは、消化剤の売り上げが20%増えたという統計もあって笑えます。

先週末に発表された雇用統計をはじめ、このところアメリカ経済の回復を示す経済データの発表が相次いでいます。何となくピンとくる統計が少ないのですが、スーパーボールに関連する統計が記録的だと聞くと、「景気の回復」を本当に実感できました。

[February 06, 2012] No 0104954

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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