2分でわかるアメリカ

2012/02/03サラリーマン帰ってラーメン来る


世界的に景気がパッとしない中、日本の競争力、影響力、存在感が急速に低下しています。特にアメリカで暮らしていると、それを肌で感じます。ロサンゼルスでは、中国人や韓国人が増える一方、日本人、特に大企業から派遣された駐在員の数が目に見えて減っています。駐在員を主な顧客としてきた日系不動産会社では閑古鳥が鳴いています。

週末に、近くにオープンした「山田屋」というラーメン屋に家族で行きました。混雑を避けお昼の2時近くに行ったのですが長い行列。正直驚きました。客の3分の2はアメリカ人で残りは日本人。「チーズ・ラーメン」という絶対に頼みたくないメニューもあるのですが、アメリカ人にも日本人にも満足できるメニューでした。

間接的に聞いたのですが、オーナーは高級焼肉レストランを経営してたのですがコストが高く失敗。その経験を生かして、ラーメン職人を日本から招聘、「いかにも家賃が安そうな」場所に1号店を開店。味が評判になり大繁盛。家賃が安いため大きな利益が出たようです。僕が行ったのは2号店のカルバー・シティ店。3号店もウエストLAにオープンしました。2号店と3号店は明らかにアメリカ人を対象にしたレストランです。

ここ1、2年、ロサンゼルスではラーメン店が続々とオープンしています。日本で成功したラーメン屋、LAではじまったラーメン屋が入り混じり競争が激化しています。コミュニティ誌のLAウィークリーは、「ラーメン・ルネッサンス」「ラーメン好きにとって夢のよう」と表現、おすすめのラーメン屋を紹介しています。

ラーメンと並んで回転寿司屋の出店も目立ちます。いずれも減り続ける日本人ではなく、メインストリームのアメリカ人を対象にしたレストランで成功しています。

「サラリーマン」は減りましたが、「日本の文化」は広がっています。なんか不思議ですね。

[February 02, 2012] No 0104952 
 

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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