2分でわかるアメリカ

2010/04/28GoogleとAppleによる「検閲」


グーグルが、検閲に反発して中国での検索サービス事業から撤退しました。しかしきょうは、グーグルによる「検閲」の話です。

ファッション業界では誰でも知っている「ザ・スタイル・ルーキー」(The Style Rookie)というブログサイト。グーグルのサービスを利用したサイトです。14歳の女の子、タヴィ・ゲヴィンソン(Tavi Gevinson)さんが運営するこのサイトがきのう、グーグルによって閲覧が出来なくなりました。ブログの中で使用した写真にファッションモデルが裸で写っていたため自動スクリーニング・システムに引っかかったのです。この写真は、日本人のデザイナー、ヨージ・ヤマモトさんのキャンペーンに使われたものでした。
 
 

5万人いるとされる有名ブログの読者が騒ぎ出し、グーグルは直ぐに「ブログを再開する」と発表しました。同時にグーグルは、タヴィさんに謝罪のメールを出したのですが、昨夜はタヴィさんのお父さんがコンピュータを使っていたため、メールを確認出来なかったそうです。

一方アップルは、オバマ大統領ら政治家などを風刺した漫画家のiPhone向けアプリケーション、Appsを削除しました。このAppsは、マーク・フィオーレ(Mark Fiore)さんが運営するものですが、マークさんが権威あるピューリッツァー賞を受賞したことなどで復活したそうです。アップルは、ヌードやセックスを連想させる計5000のAppsを今年2月に削除しました。ただ、メジャーなアダルト・エンターテインメントのプレイボーイとセクシーなビキニモデルが有名なスポーツ・イラストレーテッドのAppsは削除されず、「どこで線引きしているのか分からない」との声があがっています。

グーグルとアップルによる「スクリーニング」は、中国の検閲とは別の次元のもので、ブランドを守るため当然と言えます。しかし、コンピュータによるスクリーニングには限界があり、社会に無害のブログやAppsが突然、停止されるということが今後もありそうです。

[April 27, 2010] No 010142

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.09.25 更新原油、4年ぶり高値に急伸※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちらアメリカのトランプ大統領は先週、「市場を独占するOPECはいますぐ原油価格を下げろ」…
  • 2018.09.22 更新25-26日のFOMCが注目される訳※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカの中央銀行にあたるFRBが25日と26日の2日間に渡…
  • 2018.09.21 更新予想されたダウ最高値、先高観※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)ニューヨーク株式マーケットを代表であるダウ30が、20日の取…
  • 2018.09.20 更新トランプ政権が恐れていること※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカと中国の関税合戦がエスカレート。どちらも引かず、泥沼…
  • 2018.09.19 更新最高裁判事承認が注目される訳※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)「アニタ・ヒル事件」はセクハラ疑惑の先駆けと言われています。…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ