2分でわかるアメリカ

2012/01/14地に落ちた「日本」ブランド


先日、友人のビルから「日本は大丈夫か」と聞かれました。質問の意味がよくわからなかったので聞き直すと、質問の趣旨は「かつては幅広い分野で目立った日本の存在感が、全く無くなったのはなぜか」ということでした。  

ラスベガスで開催された世界最大の家電ショー、CES。ショーに出張した友人は「ソニーはミゼラブル(みじめ)」だったと印象を語っています。ウォークマンやプレイステーションなど、かつては世界のライフスタイルを変えたソニーのブースはガラガラ、演説も内容がない、注目される新製品が全くなかったそうです。韓国企業や中国企業のブースは熱気に溢れていました。

ソニーが本部を構えたのはハード・ロック・カフェが経営するホテル。現地では安ホテルとして知られています。一方、サムスンは最高級ホテルのウィン・アンコアのペントハウス。アメリカのディストリビューターの間で、その違いが話題になりました。

先日、パソナの担当者が友人を訪問しました。総務のアウトソーシング・サービスを売り込みに来たのです。担当者は「日本企業の採用が減った上、日本企業で働きたいというアメリカ人が急減した」と話していたそうです。人材派遣ビジネスを展開するパソナは、アメリカに進出した日本企業を顧客の中心にする予定でしたが、思惑は外れたのではないでしょうか。

野田改造内閣の発足。欧米のメディアは、ヨーロッパ、中国、ミャンマー発のニュースと比べ扱いが小さく、事実関係を伝えただけです。

中国系の投資ファンドを経営する知人は、「日本企業であることは下にみられる」と語っています。

アメリカにいると、「日本」ブランドが地に落ちたことを実感します。友人のビルの質問には「日本人として残念だけど、大丈夫じゃないかもしれない」と答えました。

[January 13, 2012] No 0104939

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.12.19 更新17案件プラストランプ大統領が今週21日にフロリダに移動、16日間のクリスマスおよび年末年始の休暇に入るそうです。メキシコとの国境に壁を建設する予算で議会と対立、政府機関の一…
  • 2018.12.18 更新サンタクロース・ラリー来ない?クリスマスの前後から1月にかけて株式相場が上昇することを「サンタクロース・ラリー」と言います。クリスマスが近づくにつれ節税のための売りが減少、1月は新規の資金が…
  • 2018.12.15 更新トランプ大統領、任期全うできるか12月9日からの1週間は、トランプ大統領にとって就任以来で最悪の週だった。ワシントンポストのコラムニストが伝えました。確かに、トランプ大統領に打撃となるニュース…
  • 2018.12.14 更新アメリカのガラパゴス日本に帰国する際は非接触型ICカードを使っています。JR東日本のSuicaや首都圏の地下鉄やバスで利用できるPASMO。コンビニや自販機でも使えて便利だと思いま…
  • 2018.12.13 更新FRBの利上げけん制、最後のプッシュアメリカのトランプ大統領が11日、ロイターのインタビューを受けました。ウォール街で話題に。金融情報に強い通信社による単独インタビューのため、慎重に準備したことが…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ