2分でわかるアメリカ

2012/01/12CESが盛り上がらない訳


世界最大の家電ショーであるCESが、ラスベガスで開催されています。ミーティングのため会場に行った友人は「全体的に盛り上がりに欠ける」「日本メーカーの存在感がない」と感想を言っていました。

CESといえば、かつてはマイクロソフトが新しい戦略を発表したり、ソニーが新製品を披露したりして話題を集めたのですが、時代は大きく変わりました。アメリカのメディアのカバーも少なく、新製品が発表されても、ニュースにすらなりません。

なぜか。参加企業が減っている訳ではありません。アップルが参加していないからです。

アップルがiPhoneを発表したのが2007年。2010年にはiPadが発売され、家電業界全体のトレンドをつくりました。いわゆる「ゲーム・チェンジャー」になったのです。アップルは独自にイベントを開くため、CESに参加したことは過去一度もありません。

家電業界ではサムスンとLGの韓国勢が元気ですが、アップルと類似した商品が目立ちます。日本も台湾も同様です。グーグルがライフスタイルを変える可能性を持っていますが、アップルには敵いません。

 それでは、次の家電の目玉はなにか。アナリストの多くは「消費者の多くは、大型の薄型テレビを所有していて当面、買い替えない。しかし、スマートTVが本格化したら買う可能性がある」と予想しています。 


故スティーブ・ジョブズ氏は、病室で新しい「アップルTV」を語っていたそうです。つまり、スティーブ・ジョブズ氏がコンセプトをつくった新「アップルTV」が近い将来、発表される可能性があります。現在もアップルTVと呼ばれるデバイスがありますが、全く別のものが開発されているようです。グーグルTVの第一世代も失敗しましたが、第二世代は本格的な「スマートTV」になりそうです。

アップルとグーグルが「スマートTV」を発表するまで、CESの注目度は下がり続けるかもしれません。

[January 11, 2012] No 0104936

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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