2分でわかるアメリカ

2012/01/10BMWとベンツと経済


先週末に発表された雇用統計をはじめ、アメリカでは12月はじめ頃から、景気回復を示す経済指標が相次いで発表されています。景気の先行指標とされる株式相場も、全体的に落ち着きを取り戻しています。

こうした中、アメリカで高級車の販売が好調です。BMWの去年12月の北米市場での新車販売台数は2万6834台で、前年同月比15%増えました。メルセデス・ベンツは2万5701台で28%も増えました。年末という季節要因で、大幅なディスカウントや低金利などのキャンベーンも数字を押し上げましたが、それにしても売れています。ちなみにトヨタのレクサスは、2万5355台でした。

去年1年間では、BMWが14%増、メルセデスは約13%増えたとみられます。ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、年間の販売台数はBMWが僅差でメルセデスをリードアメリカの高級車市場でナンバーワンの座を手に入れたようです。その差はわずかに1500台程度。

 世界規模でみると、メルセデスは新車販売が過去最高を記録しました。アウディも大幅に販売を伸ばしていて、BMW、メルセデス、アウディのドイツ高級3ブランドは絶好調です。 

アメリカ市場での販売が強い他、中国では高級車ブームが続いています。ロシアでは、メルセデスやBMWの最高級モデルが売れています。また、ドイツやフランスもまずまずです。ただ、ギリシャイタリアスペインは債務危機の影響で売り上げが去年8月以降ダウンしました。ユーロ圏の南北格差が鮮明に出ています。

BMWとメルセデスの新車販売は、世界の景気動向を反映しています。今年はBMWが売れ筋の3シリーズをフル・モデルチェンジ、メルセデスは小型のAシリーズを導入し、ヤング層の顧客を積極的に開拓する計画です。

両社とも、去年を大幅に上回る売り上げが予想されています。特にアメリカ市場での好調さは目立っていて、アメリカ経済の回復を裏付ける形になっています。

[January 09, 2012] No 0104934

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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