2分でわかるアメリカ

2012/01/06賢明な国の通貨が買われる?


あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

12年ぶりに年末年始を過ごした日本から戻りました。夕方5時過ぎに成田を出る便だったのですが、空港内に「白人」が少ないのに驚きました。年末の六本木にも外国人がいませんでした。

大震災、原発、朝鮮半島の緊張の影響が大きいと思うのですが、日本はますますお金が集まらない国になったと実感しました。

ロサンゼルスの西側にあるビバリーヒルズやマリブなどの高級住宅地には、ロシア人や韓国人の住人が増えました。フランスやイタリアでは、中国やロシアの富豪が超豪華な生活をしています。朝日新聞は、シンガポールに引っ越す日本のIT企業の社長や資産家が増えたとする囲み記事がありました。シンガポールには、欧米のファンドマネージャーの多くが拠点を設けています。

シンガポールは税金が低いから当然ですが、アメリカやフランス、イタリアの税金は決して低くありませんが、資産家に魅力的な環境があり、社会も外国からの投資を歓迎しています。

ノーベル賞を受賞した日本人学者の多くがアメリカの大学籍、プロ野球のスターが相次いで大リーグを目指す。人だけではなく、お金も外に出る。日本はお金が集まらない国、お金が逃げる国になってしまったと言えそうです。  

元モルガン・スタンレーのチーフ・ストラテジストで、現在は投資会社ブラックストーンの副会長であるバイロン・ウィーン氏が、恒例の「びっくり10大予想」を発表しました。その7番目のびっくりは「賢明とみられる国の通貨が買われる」でした。スカンジナビア、オーストラリア、シンガポール、韓国など自国経済を賢明に管理している国の通貨買いが進むとウィーン氏は予想しています。日本は賢明に経済を管理している国に入っていませんでした。

[January 05, 2012] No 0104932

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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