2分でわかるアメリカ

2011/12/23クリスマス・チップ


ニューヨークからロサンゼルスに引っ越して8年経つので、すっかり忘れていたのですが、きのうの知人との電話で思い出しました。

知人は、ニューヨーク・マンハッタンの高層ビルのアパートに住んでいます。ビルの入り口で迎えてくれるドアマンがいて、ロビーの受付には、アテンダントがいます。知人は、クリスマス前にチップを用意するのに頭が痛いと嘆いていました。

どういうことかと言いますと、ニューヨークでは、自分が住むアパートの管理人らにクリスマス・チップを渡す習慣があり、彼女の場合、チップの総額が2000ドル(約15万6000円)を超えるそうです。

管理人責任者に200ドル、ドアマンに100ドル、その他は50ドル。管理する人は合わせて20人弱。それに新聞配達や郵便配達の人など。

僕がマンハッタンに住んでいた時もクリスマス・チップを払っていたのですが、最高で20ドルでした。知人はチップを渡すのが負担になり、インターネットで相場を調べたらほぼ上限の額を渡していることを知り、今年は半分に減らすそうです。

チップは税金ではありませんので、もちろん渡さなくても大丈夫です。では、渡さないとどうなるか。たぶん、ドアマンの対応が悪くなるというか不愛想になる恐れがあります。それだけです。

知人は、ドアマンが最近やたらと愛想が良く、受付の人は重くもない荷物を持ってくれたりするので、気持ち悪いと話しています。クリスマス・チップを期待しているからです。

アメリカと日本の物価を比較すると、日本の方がモノやサービスが高いと感じます。よく考えてみると、日本はチップの習慣が一部の旅館などを除いてなく「込み」なので、チップ分を計算すると日米の物価はほとんどなくなります。チップを別に払うか、それとも「込み」で払うか。個人的には日本の方が楽です。  

ちなみに、ロサンゼルスでもクリスマス・チップを払う人がいますが、少数派です。個人的に助かっています。

[December 22, 2011] No 0104926

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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