2分でわかるアメリカ

2011/12/10アダルト・ドメインを巡る騒動


XXXとは、アメリカではアダルト・コンテンツを指します。ハードなアダルト作品に対するアメリカ映画のレーティングで使われたことから、その派生として現在に至ります。このXXXのドメインが、今週火曜日6日から一般販売がはじまりました。  

ドメインはインターネットの住所の一部に相当し、世界で最もポピュラーなのが.com(ドットコム)、ローカル版は.co.jpなど国の略号が使われます。.XXXは、アダルト専用のドメインとして登録されました。

内容が内容だけに、このドメインが一般販売されるまでには紆余曲折がありました。.XXXは、世界のドメインを管理するICANNに2000年にアダルト・サイトのドメインとして提案されました。しかし、保守層からの激しい反対を受けました。訴訟も起きました。

11年後の今年3月、ようやくドメインが成立しアダルト業界の一部に販売が開始され、今週になって一般への販売がはじまったのです。BBCによりますと、これまでに約10万の.XXXが登録されました。一件当たり60ドル。他のドメインより高いのですが、法外な値段ではありません。

保守層はまだ反対しているのですが、ICANNは、アダルト・サイトであることを識別できるので子どものアクセスなどを簡単にブロックできると主張しています。

しかし、アダルト・エンターテインメントの大手プレイボーイ・ドットコムは、.XXXに反対しています。ルクセンブルグを拠点に複数のアダルト・サイトを運営するマンウィンはドメインの差し止めを求める訴訟を新たに起こしました。

かつて携帯端末専用のドメインの争奪戦がありましたが、いまだに普及していません。さまざまなドメインを持つアダルト・サイトは、2億5000万ページあるそうです。鳴り物入りで販売がはじまった.XXXですが、ドットコムのように普及するかどうかは不明です。

[December 09, 2011] No 0104917

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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