2分でわかるアメリカ

2011/12/06iPhone持っている人はスパイ


地元の人でも外国からの観光客でもiPhoneを持っている人はスパイとみなすとシリア政府が先週末までに決めました。

「アラブの春」はシリアにも連鎖、反政府勢力によるデモなどがはじまって9カ月が経ちましたが、状況は深刻化するばかり。ニューヨーク・タイムズによりますと、これまでに約4000人の市民が死亡しました。

若い世代が多い反政府勢力は、iPhoneで連絡を取り合い、撮影した写真や映像をiPhoneでアップロード。シリア政府は、iPhoneの使用を禁止することで、反政府の活動を封じ込める狙いです。

シリア政府は今年6月にインターネットと3Gのネットワークを遮断しましたが、これに続く圧力です。外国人ジャーナリストのほとんどは,自らシリアを出たか、強制的に国外退去させられています。それでも、シリアの外に出て、iPhoneを使って情報を発信する人が多かったのかもしれません。

 話しは変わってアメリカ。アメリカでは、iPhoneやグーグルのアンドロイド搭載のスマートフォンの一部に組み込まれた「携帯スパイソフト」が問題になっています。 

キャリアIQというソフト会社が契約している携帯通信会社のスマートフォンを使用すると、インターネットの閲覧履歴やメールのやりとりなどを通信会社などが知ることが出来るという問題です。当然ながらプライバシーの侵害にあたります。1億5000万台のスマートフォンにキャリアIQの問題ソフトが組み込まれているということです。

通信会社はユーザーの使用履歴を知ることで、通信回線の改善に繋げたい考えですが、「見られている方は心配でたまりせん」。キャリアIQに対して集団訴訟が起きましたし、議会では調査がはじまりました。ただ、問題ソフトを外すのは難しく、解決には時間がかかりそうです。

iPhoneはライフスタイルを変えましたが、社会も変えています。

[December 05, 2011] No 0104913

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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