2分でわかるアメリカ

2011/12/02198億円当てたお金持ちに疑問


今週の月曜日、ニューヨークの直ぐ隣のコネチカット州で、パワーボールという州の宝くじで過去最高の2億5400万ドル日本円にして約198億円の当選者が出たと全米でニュースになりました。  

グレッグ・スキッドモアさん、ブランドン・ラコフさん、そしてティム・デイビッドソンさんの3人で、スタンフォードという街のガソリンスタンドでパワーボールを1ドルだけ買ったそうです。3人は、当選金を約66億円ずつ均等に分けると記者会見で話しました。

3人の内の2人は、コネチカット州のグリニッジという全米で最もお金持ちが住むとされる街に住んでいます。ウェルス・マネジメント、つまり、お金持ちの資産を管理・運用する仕事をしています。3人とも高額所得者であることは当然ながら想像できます。アメリカのメディアは「お金持ちがもっとお金持ちになった」と報じました。

それから2日が経ち、3人が記者会見で話した内容は「嘘」ではないかとする疑問の声が出てきました。投資額は1ドルだけで、買ったのは1人、それを「お金のプロが3人で分けるだろうか、という疑問がまず1つ。さらに、当選した宝くじを販売したガソリンスタンドの店員が3人の顔を認識できないと言い出しました。

予想されるのは、当選した宝くじを買ったのは3人ではなく、第三の人物ではないかということです。表に出ると問題になる不法移民か、脱税している人、または税金の未納が膨らんでいる人など、想像は想像を呼びました。

コネチカット在住のCNBCのスタッフが聞き取りをしたところ、やはり宝くじを当てたのは別の人のようだったということです。ABCは、名乗りを上げた3人にサービス提供を受けている人が実際には宝くじを買ったと伝えました。ウェルス・マネジメントの顧客の一人が当選者かもしれないということです。

3人は「噂や報道を否定する」ため、広報担当者を雇いました。いずれにせよ、198億円を当てたのは、やはりお金持ちの可能性が高そうです。世の中、不公平に出来ていますね。

[December 01, 2011] No 0104911

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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