2分でわかるアメリカ

2011/11/18クリスマスツリー税


我が家では毎年、自分の身長と同じぐらいの高さのクリスマスツリーを購入、リビングルームに年明けまで飾るのが恒例となっています。近所の人も同様で、年明けにはゴミ置き場にツリーが並びます。  

近所のサンタモニカの空き地では、早くもクリスマスツリー売り場が登場しました。値段は小さいツリーが5ドルぐらいから、大きいツリーは50ドルぐらいです。イミテーションではなく、本物のもみの木です。

アメリカ人の家庭のほとんどが購入するクリスマスツリーに税金を課すかどうかが話題になっています。きっかけは、ワシントンを拠点にする保守系のシンクタンク、ヘリテージ・ファウンデーションが「オバマ大統領がクリスマスツリー税導入に待った」と題したブログを掲載したことでした。

アメリカ農務省は、クリスマスツリーとして新たに伐採されたもみの木1本あたり15セント(約11円)の税金を課すことを検討しています。15セントはもみの木の伐採人に課税されますし、額も小さいため、消費者の負担は変わらないと見られます。しかし、「不況に苦しむアメリカ人のクリスマスに何をする」と批判が一部で高まりました。

来年の大統領選挙で苦戦が予想されるオバマ大統領は、これに敏感に反応、農務省に待ったをかけたのです。

年末商戦が始まっていて、何処も混んでいます。フリーウェイも、どこに行っても渋滞しています。アメリカの景気が回復しつつあると感じます。でも、先行きは依然不透明で消費者は神経質。クリスマスツリー税は小額ですが「ネガティブ要因はすべてなくしたい」と大統領は考えているのだと思います。

[November 17, 2011] No 0104901

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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