2分でわかるアメリカ

2011/11/15ハイローラーがいなくなったべガス


先週末、ラスベガスに行きました。といっても仕事だったので、あまりゆっくりは出来なかったのですが、ベテランズデーの3連休ということもあり、混んでいました。

出発前の予約で気がついたのですが、ラスベガスのホテルやショーが高くなっていました。「安く泊まって、カジノでお金を落として欲しい」との方針で、ラスベガスのホテルは安価で有名だったのですが、大幅に値上がりしていました。現地に行くと、名物のバフェやレストランも値上げしていました。

値段を上げるのは通常、景気がいい時なのですが、ラスベガスの場合は逆です。昔は「ハイローラー」と呼ばれる大金を賭ける人が沢山いて、ラスベガス全体の経済を支えていたのですが、この景気で、さすがにいなくなったようです。

ラスベガスの地元紙ラスベガス・サンによりますと、ラスベガスの39のカジノで支払われた今年9月の賞金総額は4億9090万ドル(約380億円)で、前月比で5.6%減少しました。3ヶ月連続の減少です。

特に「ハイローラーが多いバカラの賞金額は36%以上減りました。もちろん、お金持ちになった中国人がバカラで「真剣勝負」する姿はありますが、大幅に減っていることが数字で現れています。

このためカジノ各社は、シティセンターなど新型の施設を作ったり、ショッピングセンターを増やしたりとあらゆる方法で人を呼び込んでいます。カジノで小額しか使わない「ローローラー」を大量導入し「チリも積もれば山となる」との戦略のようです。戦略は実を結びラスベガスを訪れる観光客は戻りつつあります。客室稼働率が80%と全米平均の55%を大幅に上回っています

ラスベガスは5年前にカジノの売上高で、世界一の座をマカオに譲りました。シンガポールも追い上げています。このため、ラスベガスは総合娯楽都市に変わろうとしています。

[November 14, 2011] No 0104898

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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