2分でわかるアメリカ

2011/11/12グーグルの「スマートテレビ」が世界を変える


ソニーの前会長兼CEOで、現在はクオンタムリープの代表取締役の出井伸之さんは、日経新聞のウェブゲーテで「もし自分がグーグルの責任者だったら」と題したエッセイを寄稿しています。この中で出井さんは「グーグルは巨大ネット会社であり、もしグーグルの社長だったら、テレビ局を買うだろう」と語っています。出井さんは、本当の意味で「グーグルテレビ」が登場してもおかしくないと述べています。

その「グーグルテレビ」が現実となりそうです。ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、グーグルがペイテレビに進出します。ペイテレビとは、無料放送の地上波の他に有料コンテンツを提供するサービスです。

アメリカでは、ケーブル会社がチャンネルだけではなく、インターネットと固定電話サービスを提供しています。僕の家では、タイムワーナーで3つのサービスを利用していて、毎月合わせて200ドル程度を払っています。「グーグルテレビ」は光ファーバー網を構築し、有料コンテンツ、電話、インターネットのサービスを提供する方向です。

まずカンザスシティで試験的にはじめ、全米各地に広げていくものみられます。グーグルは、有力なコンテンツを保有するウォルト・ディズニーとタイムワーナー、そしてディスカバリー・コミュニケーションと既に交渉をはじめています。

豊富な資金とインターネットでの圧倒的な存在、スマートフォンで大きなシェアを持つアンドロイドなどを考えますと、「グーグルテレビ」はテレビを革命的に変える可能性を秘めています。広告収入が現在の何倍にもなることも予想されます。

伝統的なテレビ局やケーブル・オペレーター、衛星テレビが伸び悩む中、アマゾン・ドットコムやアップルはテレビの仕組みを抜本的に変えることを狙っていて、コンテンツの配信を強化しています。過去に何度も「テレビが変わる」と言われましたが現実化しませんでしたが、「グーグルテレビ」は本当にテレビを変える予感がします。 
 [November 11, 2011] No 0104897

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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