2分でわかるアメリカ

2011/11/09夏以降の全米トップを独占したニュース


ギリシャやイタリアをはじめとするヨーロッパの債務危機、オクラホマで発生した歴史的な地震、リビアのカダフィ大佐の死、タイの洪水など過去1カ月半に世界で大ニュースが多くありました。

 しかし、アメリカのテレビニュースのトップの座を独占したのはマイケル・ジャクソンの専属医の裁判でした。唯一の例外は、アップルの共同経営者、スティーブ・ジョブズ氏の死去が一時的にトップニュースになりましたが、それ以外の日は裁判のニュースにテレビ各社が多くの時間を割きました。 

世紀の大スターが2009年6月に急死した事件に関し、過失致死罪に問われた専属医のコンラッド・マレー被告の裁判は今年9月からはじまり、3日に結審しました。

男性7人と女性5人からなる12人の陪審員は、2日間、あわせて9時間に渡って評議し「有罪」の結論に達しました。陪審員の評決を受けて、ロサンゼルス地裁はマレー被告を拘束しました。マレー被告の弁護士は、今月末に言い渡される量刑までの釈放を求めましたが、「一貫して無罪を主張したマレー被告は公衆にとって危険」として要求を拒否しました。最大で4年の禁固刑になります。

マレー被告はカリフォルニア州から医療行為を禁止され、ネバダ州とテキサス州も近く医師免許を取り消す可能性があります。

ロサンゼルスのダウンタウンにある裁判所の前では、世界中から集まったマイケルのファンが有罪判決に歓喜の声を上げました。大事な裁判ですし、マイケルは歴史に残るエンターテイナーだと思うのですが、正直、アメリカの裁判報道には疲れました。

CNN、フォックスニュース、MSNBCなどのニュース専門チャンネルは、裁判のニュースばかり。生前に録音されたマイケルのロレツが回っていない録音された音声は、何十回も聞きました。OJシンプソンの裁判以来となったマイケル専属医の大報道はもうすぐ終わりそうです。

[November 08, 2011] No 0104894

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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