2分でわかるアメリカ

2011/11/01安心してハロウィーンを迎えた大統領


きょうはハロウィーンです。日本でも一部で「イベント」を楽しんでいるようですが、アメリカは凄いです。サンタモニカの近所の家は「お化け屋敷」または「ホーンテッド・マンション」のようにデコレートされています。けさスターバックスで、フランケンシュタインに変装した中年男性を見かけましたし、子どもはコスチュームで登校、人気アニメのキャラクターにコスプレしたお母さんもいました。

我が家はと言いますと、娘がもうすぐ12歳になり、ミドルスクールになったので、週末に学校のイベントに行っただけで、特に何もしない方針です。というより、去年まで「衣装」代が痛い出費だったのでホッとしているところです。

「オバマ大統領も安心してハロウィーンを迎えたようです」とCNBCが伝えていました。2人の娘、マリアとサーシャの衣装を買わなくてもよいからではなく、もっと大きな話です。

先週発表された7-9月期のGDP成長率が予想以上に伸びたことで、アメリカ連邦政府の債務の対GDP比が100%に達するのが少し先送りされたからです現在の債務の対GDP比は98%です。

100%、つまり債務額が、国全体が1年間に生産する経済規模と並ぶのは予想されていることです。ただ、100%というのは大きな節目であり、達した時点でメディアやウォール街が大騒ぎしますので、選挙を来年に控えたオバマ大統領にとっては悪夢です。

ちなみに、債務危機が深刻化しているユーロ圏の債務の対GDP比は約90%です。ギリシャからの連鎖で、いま最も懸念されているイタリアの債務の対GDP比は120%。これを考えると、アメリカも危険水域に入っていると言えます。200%超えの日本は論外というか、日本政府が考えているより大変危険」だと思いますが。

アメリカ議会の超党派で構成される特別委員会の議論が大詰めを迎えています。増税と歳出削減の組み合わせになるのですが、景気が悪いため、意見がまとまっていません。アメリカの次のビッグイベントである11月24日のサンクスギビングデーまでにまとまるか、正念場にきています。

Happy Halloween !


[October 31, 2011] No 0104886

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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