2分でわかるアメリカ

2011/10/06太りすぎで立候補しない?


ニュージャージー州のクリス・クリスティー知事が4日記者会見し、来年の大統領選挙に立候補しないことを表明しました。クリスティー知事は、全米レベルでは無名の知事だったのですが、夏の終わりに東海岸を襲ったハリケーンによる洪水の対応などで頭角をあらわし、財政難の州が多い中、ニュージャージー州の財政が比較的良好なことから急速に注目されるようになりました。

クリスティー知事は、アメリカの政治家には珍しく巨漢で、一部メディアは「史上最も太った大統領が誕生するかも」などと人気ぶりをはやし立てました。

再選を目指すオバマ大統領は最近「選挙で劣勢になる」と語りましたが、失業率が高止まり、景気が一向に改善しないため、選挙では野党共和党の立候補者が勝利する可能性があります。

共和党の候補者選びでは、マサチューセッツ州の元知事のロムニー氏とテキサス州のペリー知事がリードしているのですが、試験的な投票ごとに勝者が変わり、さらにテレビ討論会でも評価がいずれも高くないことから、第三の候補者に注目が集まっていました。

巨漢で愛くるしい風貌、そしてストレートにズバズバ発言するスタイルが人気となり、集会では会場全員が立ち上がり「大統領に立候補して」コールが鳴り止まないなど盛り上がりを見せていました。

クリスティー知事は熱烈コールにもかかわらず、「今回は時期ではない」として、ニュージャージー州知事の業務に専念することを決めました。ただ、次の次の2016年の大統領選挙に立候補する可能性については否定しませんでした。「太り過ぎていて立候補しなかった」などネット上では随分ひどい書き込みが目立ちました。

クリスティー知事の出馬断念により、現在立候補を表明している数人から候補者が選ばれることが確実になりました。ロムニー氏とペリー氏に加え、女性のバックマン氏、ビジネスマンで黒人のハーマン・ケイン氏、そしてロン・ポール下院議員ら。オバマ大統領の対抗馬選びが本格化します。  

[October 05, 2011] No 0104868

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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