2分でわかるアメリカ

2011/09/29キーワードは60s


FRBが先週開いたFOMCで、短期債を売って長期債を買うオペレーション・ツイストの実施を決めました。オペレーション・ツイストは1960年代に実施され、景気浮揚効果があったとされています。

およそ50年前の金融政策が復活したことになりますが、全く分野が違うハリウッドでも1960年代ブームが起きています。

きっかけは、ケーブルチャンネルのAMCでマッドメン(MADMEN)が大ヒットしたことでした。広告代理店の多くがマンハッタンのマジソンアベニューにオフィスを構えていることから広告業界で働く人を「マッドメン」と呼ぶのですが、テレビシリーズは1960年代の広告業界を題材にしたものです。ゴールデングローブ賞を4回受賞、現在もその人気が衰えません。

マッドマンの成功に便乗する形で、先週から1960年代のシカゴで人気があったナイトクラブで繰り広げられるドラマ「プレイボーイクラブ」(PLAYBOY CLUB)がNBCではじまりました。さらにABCでは、1960年代のアメリカの航空業界を舞台にした「パンナム」(PAN AM)がスタート、高視聴率を獲得しました。

いずれも、キューバ危機や冷戦など当時の時代背景が面白く、録画して全て観ています。いまでは考えられないのですが、登場人物のほとんどがタバコを吸い、ウイスキーなどのハードリカーを毎日飲んでいる描写も時代を反映していて興味深いです。

 ブームになっている1960年代を遡ること30年、1927年から1930年代のハリウッドを舞台にした無声映画を昨夜観ました。「アーティスト」(The ARTIST)というフランス映画で、モノクロでしかも音声がほとんどないレトロなつくりなのですが、ストーリーがすばらしく、編集もおしゃれで、久しぶりに感動しました。来年のアカデミー賞の最有力候補と巷では噂されています。1960年代ブームの次は1930年代ブームが来るかもしれません。 

[September 28, 2011] No 0104863

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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