2分でわかるアメリカ

2011/09/24トップ20でひとり資産減のバフェット氏


フォーチュンが恒例の「リッチなアメリカ人400人」のリストを公表しました。今年のリストでは、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏が資産を245%増やし35位につけたのが話題になったのですが、もうひとつ話題になったことがあります。上位20位の中で唯一ウォーレン・バフェット氏が資産を減らしたのです。

トップのマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は、資産を50億度増やし590億ドル(約4兆5000億円)とトップ。2位はゲイツ氏と仲がいいウォーレン・バフェット氏が入ったのですが、資産額が390億ドル(約2兆9800億円)と前回の発表と比べ約60億ドルも減りました。

3位はオラクル創業者のラリー・エリソン氏で、資産を60億ドル増やし330億ドル、バフェット氏の差を大幅に縮めました。

バフェットが資産を減らした理由の1つに会長を務めるバークシャー・ハザウェイの株価が去年1年で約17%下落したことがあげられます。しかし、CNBCは最大の理由は「寄付」と指摘しています。

バフェット氏は、ビル・ゲイツ氏と世界中を訪問し「富の分配」を呼びかけていますが、ゲイツ夫妻が運営する基金に去年だけで32億7000億ドル(約2500億円)も寄付しています。過去10年では、基金に100億ドル(約7650億円)相当のバークシャー・ハザウェイの株式を寄付しました。

アメリカ政府の財政が悪化する中、バフェット氏は、ホワイトハウスや議会に「お金持ちに増税して欲しい」と訴えています。オバマ大統領は先日、富裕層への増税などを柱とした経済対策案を発表しましたが、演説の中で「ウォーレン・バフェット」氏の名前を何度も上げました。

バフェット氏は「投資の神様」とよく言われますが、「最も尊敬されるお金持ち」と呼んでもいいかもしれませんね。
 

[September 23, 2011] No 0104860

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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