2分でわかるアメリカ

2011/09/23宇宙タクシー


NASAのスペース・シャトルのプロジェクトの終了が先日発表され、財政難でアメリカも宇宙から撤回か、などと言われていました。しかし、NASAは今週「宇宙タクシー」の新プロジェクトの概要を発表しました。国際宇宙ステーションへの往復や地球の周辺を飛行する文字通りのタクシーです。

NASAは既に複数の民間企業とプロジェクトに取り組んでいます。企業の中には、アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏のブルー・オリジンや航空機製造大手のボーイングなどが含まれています。

NASAの発表によりますと、民間企業に宇宙タクシーの設計から発射、運航、回収までの全ての行程の計画を出させ、最も優れた計画をつくった企業に16億ドル1000万ドル(約1230億円)で発注するというものです。別の言い方では、採用された企業以外は、全て無駄になる可能性があります。

契約期間は来年7月から2014年4月まで。概要が発表されたばかりで不透明な部分が多くありますが、2,3年以内に宇宙タクシーが運航する可能性があります。

アメリカのスペース・シャトルが運航を停止して以来、アメリカは国際宇宙飛行ステーションまでの飛行をロシアに委託。トレーニングやサポートを含めた料金は、宇宙飛行士一人当たり5000万ドル(約38億円)もするそうです。


32の宇宙飛行士の飛行をロシアに委託するお金で、宇宙タクシーを設計、製造、運航、回収できるので、考え方によっては安上がりかもしれません。民間に任せるというアメリカらしいプロジェクトだといえます。

最近、暗いにニュースが多かったアメリカですが、久しぶりに夢のあるプロジェクトだと思います。

[September 22, 2011] No 0104859
 

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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