2分でわかるアメリカ

2011/09/09ユーロ相場の季節要因


アメリカでは9月の最初の週末にあるレイバーデー(日本の勤労感謝の日に相当)が夏の終わりとされます。3カ月近くある長い夏休みが終わり、会社や学校などが正常化します。ウォール街にも投資家が戻ってきますし、外国為替マーケットの売買高も増加します。

株式相場が9月にボラタイルになるパターンが多いのですが、今年は8月が超ボラタイルだったため、「9月はまずまずかもしれない」という見方があるというのは先日の当コラムで書いた通りです。(過去のコラムはこちらから)

それでは為替相場はどうか。過去10年のパターンをみるとドル相場が9月に売られることが多くありました。特に、ドルは過去10年でユーロに対して7回下落しています。70%の確率でユーロ高ドル安になっています

ドル相場は対円では5勝5敗、つまりはっきりしたパターンがみられませんが、過去4年は連続で円高ドル安になっています。ドルは、対オーストラリアドル、対ニュージーランドドル、対ポンドでは10年でドル安になったのが6度ありました。

つまり、9月はドルが下落するパターンが多いと結論づけられます。特に、対ユーロで軟調になりやすい傾向があるとも言えます。

夏の終わり、つまり秋のはじまりに、ファンドマネージャーの多くは年末までのシナリオを基にドル売りから入るというパターンがあるのかもしれません。レイバーデー以降のドルの対ユーロは6日がドル高ユーロ安、7日はドル安ユーロ高、そしてきょう8日はECBの理事会などを受けてドル高ユーロ安になりました。

今年の9月はFRBの追加緩和策が最大の材料であり、その方向が決まる9月20-21日のFOMCまで、さまざまな思惑を生みやすいため、ボラタイルになる可能性が高そうです。

[September 08, 2011] No 0104849

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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