2分でわかるアメリカ

2010/04/14個人の「信用力」は生活に欠かせない


昨夜、日経新聞の電子版を読んでいたら、「私の信用力教えて、開示請求 最多の約11万件」という記事に目が止まりました。日本人も個人の「信用力」を気にしはじめたようですね。

アメリカでは個人の信用力は生活に欠かせません。「クレジット・スコア」と呼ばれる個人の信用力を示す指標は、住宅や車のローンの料率の計算のほか、賃貸住宅や携帯電話を契約する際、就職の面接にいたるまで照会されます。携帯電話をはじめて買う場合、ソーシャル・セキュリティ番号を伝えると、「あなたは4台まで契約できます」などと言われます。

クレジット・スコアは、3大信用調査会社のEquifax、Experian、Trans Unionが算出しています。いずれも300点から850点までの指標モデルを採用していてどこで照会しても同じような点数になります。僕自身も、先日車のリースを切り替える際にクレジット・スコアの照会を受けましたが、点数が「良かった」ため、最低の金利でリースできました。嬉しかったです。

クレジット・スコアの計算方法は公表されていませんが、債務や支払いの歴史であるクレジット・ヒストリーやクレジット・カードの与信枠や保有年数などで評価しているようです。アメリカのメディアは、「いかにクレジット・スコアを上げるか、いかにクレジット・ヒストリーを積み上げるか」という特集を頻繁に伝えています。「サブプライム・ローン」が話題になりましたが、これはクレジット・スコアが低い人向けの住宅ローンを指します。

クレジットのヒストリーが評価の対象になるため、アメリカに来たばかりの外国人は、クレジット・カードさえ作れないことが頻繁にあります。日本人も例外ではありません。たとえ大企業の幹部であっても、収入や資産がいくらあっても、日本で住宅ローンを組んでいても、アメリカでのヒストリーがないため、最初の1年は携帯電話すら契約できません

 アメリカ人が、スターバックスのコーヒーを買うのにまでクレジット・カードを使うのは、クレジット・スコアを良くするという理由もあります。現金やデビット・カードで買うとヒストリーがつかないからです。
現金払いが良いとされるアジアの文化と借金の歴史が大事なアメリカ、ずいぶん違いますよね。 
 
 
[April 13, 2010] No 010132

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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