2分でわかるアメリカ

2011/09/02QE3とオペレーション・ツイスト


娘の学校が30日、今週火曜日から始まったので、我が家では「気分は9月」だったのですが、ニューヨークなどの学校の多くは、来週月曜日5日のレイバーデー休暇明けから「本格的な9月」というか、秋が訪れます。

 この9月という月は、ウォール街では「株が下がる月」とされています。歴史的に株式相場がボラタイルになり、相対的に下がるパターンが多いからです。しかし、今年は8月の相場が大きく荒れたので、9月は意外に静かかもしれないという声が多く聞こえます。 

著名なストラテジストであるゴールドマン・サックスのアビー・コーエン氏はCNBCに出演し、民間の雇用が改善していることや耐久消費財受注が増えていること、企業のバランスシートが強くなっていることなどを挙げ、「9月は過去と比べそれほど悪くないかもしれない」との見通しを語りました。

8月の相場変動で、9月にリバウンドする形が整ったというマーケット関係者もいます。エコノミストの多くが今年と来年の成長率を大幅に下方修正していることもあり、もちろん弱気な投資家も少なくありません。

相場については強弱感が分かれているのですが、FRBが金融政策を決める次回のFOMC(9月20-21日)がターニング・ポイントになる可能性が高いという見方では一致しています。

注目は追加的な国債買い入れ、いわゆるQE3の実施を決めるかどうかが焦点です。ただ、最近になってQE3ではなく「オペレーション・ツイスト」の可能性が高そうという見方が増えてきています。

オペレーション・ツイストとは、FRBが短期債を売却して長期債を買うことで長期金利の低下を誘導する金融政策です。1960年代に実施されたことで知られています。

外国為替市場のドル相場は国債の利回りに連動することが多く、対円は2年債との関連が指摘されています。オペレーション・ツイストが実施された場合は、短期金利が上昇する一方で長期金利が低下する可能性が高いため、従来とは違った相場展開になるかもしれませんね。

[September 01, 2011] No 0104844

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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