2分でわかるアメリカ

2011/08/2751番目の州めざす南カリフォルニア


全米最大の州であるカリフォルニア州から分離し「南カリフォルニア州」をつくる動きが話題となっています。

景気低迷が長引き、カリフォルニア州の財政も悪化しました。補助金が大幅にカットされ地方自治体から不満の声が高まっています。こうした中、ロサンゼルスの直ぐ東側のリバーサイド郡が主に内陸部の12の郡とともに州から分離、アメリカで51番目の州をつくる動きが先月から進んでいます。

きっかけは薬局を経営し、リバーサイド郡の執行官の職に就いているジェフ・ストーンさんが「州政府はメチャクチャだ」としてリベラルなカリフォルニア州から離れてコンサバティブな州をつくる方がましだ、と言いはじめたことです。

ストーンさんの計画は、フレズノなどネバダ州やアリゾナ州寄りの内陸部に、日本人が多く住むオレンジ郡やメキシコ国境に近いサンディエゴなどをまとめて人口1300万人の新州を構成するというものです。ちなみにロサンゼルスはこの中に含まれていません。

この動きを知ったブラウン知事は「お笑いだ」と基本的に無視する姿勢。そんな時間があるんだったら、1億3000万ドルに膨らんだ郡の赤字対策を考えた方がいいと批判しています。

さらに州のスポークスマンは「保守的な共和党の州に住みたいのであればアリゾナという州に行けばいい」と不快感を示しています。

ロサンゼルス・タイムズなどによりますと、カリフォルニア州を分割しようとする政治的な動きは1850年代から220回以上もありました。今回の動きも非現実な動きと見られています。

 話題を提供したリバーサイド郡は、住宅バブル崩壊の影響を最も大きく受けた地域の一つです。ストーン氏は「不良債権の都」と呼んでいます。「南カリフォルニア州」を話し合うため12の郡に「サミット」を呼びかけているのですが、会議を開催する予算が出ないため開催の時期を決められないそうです。 

[August 26, 2011] No 0104840

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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