2分でわかるアメリカ

2011/08/25米東海岸地震でわかったこと


アメリカ東部バージニア州を震源とするM5.9の地震は、隣のワシントンDCなどで一時騒然となりました。これほど大きな地震を経験したことがないからです。

アメリカで地震と言えばカリフォルニアやアラスカなど西海岸を連想します。ロサンゼルスやサンフランシスコのビルは過去の地震を経て耐震構造になっています。しかし、東海岸でこれほど大きな地震が発生したのは実に100年ぶりのことです。  

今回の地震では、南はフロリダから北はカナダのオンタリオまで北米大陸の東海岸全体が揺れました。USGS、アメリカ地質研究所の研究員は、「2億年から3億年前にヨーロッパ大陸から北米大陸が分離した際の歪みが残っていた影響」とUSAトゥデイに語っています。

ワシントンの大聖堂の一部が破損したほか、バージニア州では屋根のブロックが崩壊し駐車してあったクルマが潰れるなどの被害がありましたが、重傷者などは報告されていません。

今回の地震ではアメリカ政府の対応の早さが印象に残りました。ワシントン全体が夏休みモードだったにもかかわらず、オバマ大統領が主導する形で地震発生から約1時間後に電話会議を実施、安全保障関連の高官が国民やインフラの安全を確認しました。ちなみに、休暇中のオバマ大統領はマサチューセッツのマーサズ・ヴィニヤードでゴルフ中だったのですが、揺れを感じなかったそうです。

さらに福島第一原発事故の教訓も生きて、バージニアにある2つの原子炉やノースキャロライナからニュージャージーにある原子炉の安全も地震直後に確認されました。他の州にある8つの原子炉も早い段階で検査されました。

3.11の衝撃があまりにも大きかったため、アメリカ人は地震や原発の安全に非常に敏感です。当面、余震が起きると予想されています。今回の地震は、アメリカの何処でも地震が起きる可能性があることを認識させることになりました。

[August 24, 2011] No 0104838

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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