2分でわかるアメリカ

2011/08/19高級スモールカーがホットです


「アメ車」と聞いて直ぐに思い浮かべるのはキャデラックなど大型車。アメリカの広い道路をゆったりと乗る。ガソリンもたっぷり使う。狭い道を小型車でチョコチョコ走るヨーロッパとは対照的です。

 そのアメリカの自動車業界が変わりつつあります。うちの近所で小型車が最近目立つようになりました。イタリアのフィアット500、スマート、ミニクーパー、そして日産の電気自動車リーフなどです。 

安い小型車というよりも付加価値のついた小型車です。背景には、ガソリン価格の高騰とメーカー各社のマーケティング戦略があります。

フィアットは、高級ブランドのグッチがデザインした「グッチ・フィアット500」を来月のニューヨーク・ファッション・ウィークで発表する予定です。グッチのグリーンと赤のストライプがドアにつけられ、内装はグッチの鞄などに使われる上質の皮が使用されています。ミニクーパーが持つ「おしゃれな小型車のマーケットを狙っています。

メルセデス・ベンツもアメリカ市場に小型車Aクラスを2013年から導入します。レクサスとキャデラックも小型高級車をアメリカ市場にデビューさせます。さらにBMWは1シリーズとミニクーパーを、そしてボルボはC30のマーケティングを強化する計画です。

いずれも価格が3万ドル前後(約230万円)と決して安くないのですが、業界関係者は高級小型車の販売が1、2年で倍増すると予想しています。

世界一厳しい安全基準や排気ガス規制が障害となり、ヨーロッパの高級小型車はこれまでアメリカ市場への本格参入に消極的でした。しかし、景気がパッとしない中、「超高額の高級車」は買えないけど「プチ贅沢」をしたいというアメリカ人の心を掴む可能性が高そうです。日本メーカーは小型車が強いので、頑張って欲しいです。

[August 18, 2011] No 0104834

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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