2分でわかるアメリカ

2011/08/12QE3はあるか


景気減速を示す経済データが相次ぎ、不透明感を背景にマーケットは不安定な状況が続いています。こうした中、FRBが国債買い入れを再開する、いわゆるQE3を巡る議論が活発になっています。

FRBの金融政策を決めるFOMCが一昨日開催されました。会合は非公開なのですが、ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、QE3が議論のテーブルにのっていたそうです。

QE3は見送られ、超低金利を少なくとも2年間続けることが決まりました。しかし、声明文の中に「メンバーが幅広い政策について議論した」との文言があり、QE3を話し合った形跡があります。

先週金曜日以降、マーケットではジェットコースターのような相場が続いていますが、「これはQE3を催促しているからだ」というマーケット関係者が少なくありません。

ゴールドマン・サックスは「国債買い入れが今年後半から来年前半にかけて再開される」と見通しを変えました。ゴールドマンのチーフエコノミストであるジャン・ハッチウス氏はアメリカの成長見通しを下方修正した上で「FRBの経済見通しが我々と同じになれば追加緩和に踏み切る」としてQE3が実施されると予想しています。

「QE1とQE2で世界的なカネ余りになり、新興国のインフレを招いた」とか「QE2は効果がなかった」とするエコノミストもいます。このため、「FRBはQE3に慎重でハードルが高い」とする見方も少なくありません。

カンザスシティ地区連銀は毎年8月末に、ワイオミング州のジャクソンホールでFRBの会議を主催します。バーナンキ議長は、去年の会議の講演で、QE2の実施を示唆し株高に繋がりました。今年の会議は26日からはじまりますが、早くもジャクソンホールの話題が出ています。

[August 11, 2011] No 010479

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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