2分でわかるアメリカ

2011/07/28米のXデーは8月2日より先か


アメリカの法律が定めた連邦政府の債務の上限は約14.3兆ドル。議会が上限を引き上げるまで米国債を発行して借金をすることが出来なくなります。以降は税収などの歳入頼りになります。

 ニューヨーク連銀にある合衆国政府の銀行口座残高がゼロになるのは8月2日だと幅広く言われています。しかし、実際にデフォルトになる正確な日付は誰もわかりません。USAトゥデイは、連邦政府は8月2日に資金が枯渇しないと伝えています。 

バークレイズ・キャピタル・リサーチなどによりますと、8月3日に連邦政府は320億ドルの支払いがあります。その内、230億ドルは社会年金です。当初の予想では、この時点で合衆国政府の銀行口座に300億ドルしかないため、20億ドルが不足するとされていました。

しかし、7月中旬時点で税金などによる収入が当初予想より140億ドル多かったため8月3日の支払いは可能、8月15日まで資金が枯渇しないとバークレイズは見ています

また、民主党と共和党の超党派が運営する政策センター(BPC)の試算では、政府の資金がゼロになるのは8月2日から10日までの間と予想しています。BPCによりますと、8月15日に米国債の金利分290億ドルを含む410億ドルの支払いがあります。

さらに、調査会社のストーン・マッカーシー・リサーチも政府の資金は8月15日まで持つと試算しています。

「8月2日」が一人歩きしているため、オバマ大統領やベイナー下院議長が「やっぱり8月10日まで大丈夫だった」とは今更言えないと思いますが、思っているよりも1週間以上時間の余裕がある可能性が高そうです。ただ、議会の合意がない状態が続けば、8月10日前に格付け会社、特に最もアグレッシブなスタンダード・アンド・プアーズがアメリカを格下げすることも予想されます。

[July 27, 2011] No 010466

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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