2分でわかるアメリカ

2011/07/08集団が好きなジャパニーズ


今週はじめ実家に帰りました。家族全員で帰るのは3年ぶりです。実家で、妻と娘が僕の子どもの頃の写真アルバムを見ていたのですが2人とも共通して違和感を覚えたことがひとつあります。

小学校の卒業式、京都への修学旅行、高校の卒業アルバム。「団体の写真ばっかり」。確かに僕の青春時代の思い出がつまったアルバムには、クラス全員で撮った写真ばかりが目立ちます。笑顔がなく誰もが直立不動で整列した写真です。両親の写真アルバムも温泉で撮った写真、結婚式の写真、いずれも集合写真ばかりです。

妻は大学までロシア、大学院はアメリカなのですが、集合写真は一枚もありません。小学校を卒業したばかりの娘は集合写真が2、3枚あるのですが、いずれも土曜日だけ勉強している日本人学校のものです。アメリカの小学校での写真はスナップ写真ばかりで、クラス全員で撮影された写真は一枚もありません

集合写真を撮るのは日本人だけか。中国人の団体が集合写真を撮影していたのを何度か目撃しましたので、アジアの文化なのか。

いずれにしても、アメリカは個人が中心なのに対し、日本人は集団主義なのは間違いありません。昔のハリウッド映画に登場する旗を持ったガイドに先導される日本人の団体客はさすがに見なくなりましたが、外国から見ると日本人はいつもグループで行動しています。

会社の同僚の近親者が亡くなった際に、会社の同僚全員が通夜や葬儀に参加するのは、やはり団体の一部だから。アメリカでは面識のない人の葬儀に出席することはありえませんし、冠婚葬祭はあくまでもプライベートなイベントで会社や会社の同僚が関与することはありません。

日本の団体意識、集合体での行動にもいい面が多くあります。しかし、その社会には飛び抜けた人材や個性的な提案が生まれる率は低いかもしれません。

[July 07, 2011] No 010452 
 

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.04.23 更新不動産低迷、シドニー、ロンドン、ニューヨークオーストラリアの住宅価格の下落が顕著です。西端のパースはピークから18%下落。最大都市シドニーは14%ダウン。メルボルンの住宅価格は10%下げました。供給過剰、…
  • 2019.04.20 更新ビバリーヒルズ90210に住む、いくら必要アメリカ人の一部の間で「50/30/20ルール」という指針があるそうです。手取り収入の50%は必要経費。住宅ローンや家賃、食料品、ガソリンや公共料金、保険など生…
  • 2019.04.19 更新外為は通常で株は休場、わかりづらい祝日祝日は祝日。日本人なら誰でもそう思います。アメリカは違う。連邦政府が祝日に指定しているのに、地域によって休みにならないことがあります。逆に、連邦祝日ではないのに…
  • 2019.04.18 更新アメリカが報じない日米交渉日米両政府が15日と16日の2日間に渡ったワシントンでの閣僚級の貿易協議を終えました。農産物と自動車を含む物品貿易の議論を先行、データ貿易も交渉に含めることで一…
  • 2019.04.17 更新勝てるかも、米大統領候補の新星2016年11月の大統領選でトランプ大統領が大方の予想に反して勝利したのは、アメリカ人が「変化」を求めていたからではないか。個人的にそう思います。当時、民主党の…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ