2分でわかるアメリカ

2011/07/07世界からずれてきたジャパン


楽天の三木谷社長が経団連から脱会したニュースを、先日ウォール・ストリート・ジャーナルが大きく取り上げました。原発事故への対応を巡る意見の相違が理由だったため、記事が大きくなったのだと思います。しかし、その記事は日本の財界が古い体質であることをアメリカの視点で書いたものでした。  

アメリカのメディアは、日本の経団連のことを「ロビイスト」と表現しています。アメリカにも商工会議所が存在しますが、経団連とは役割が異なります。大手企業がまとまるというより、企業が別々にロビー活動を行うのがアメリカ流です。特定の分野に強いロビイストを個別に雇うことも日常茶飯事です。

経団連に出入りしていた某上場企業の社長は、ダークカラーのネクタイを机の引き出しに常備していました。社長が好んだ赤いネクタイは締めていると経団連で浮いてしまうからだそうです。

アメリカ人から見ると、経団連の主要リーダーが重厚長大型産業の企業出身者であり、高齢者が多いため「古い」印象が残ります。

というのも、いまアメリカを引っ張っているのはアップルであり、グーグルであり、アマゾンだからです。マイクロソフトですら古いとさえ思えます

これに対して、日本を代表する企業は依然としてトヨタであり、三菱商事など創業50年以上経った企業ばかり。年功序列であるため、会長や社長が高齢である企業が多くあります。日本は、アメリカと比べて主要なベンチャー企業の少なさが目立ちます。

経団連は、日本経済にとって重要な役割を担っていることは間違いありません。ただ、日本のベンチャー企業にも優秀な経営者がたくさんいて、そうした経営者がメインストリームに出た時、初めて日本経済が強くなるのだと思います。

[July 06, 2011] No 010451

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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