2分でわかるアメリカ

2011/06/25「結婚」がなくなる日


アメリカは「自由」の国。連邦政府の憲法でも、国歌でも「自由」の国であることを誇っています。伝統的または保守的な人が多いアメリカ東部と比べ、西海岸、特にカリフォルニア州は「最も自由が進んだ」地域です。そのカリフォルニアで、父と母と子という伝統的な家族という集合体の形が急速に変化しています。

以下の数字は国勢調査のデータからロサンゼルス・タイムズが抜粋したものです。増減は2010年を2000年と比較したものです。

結婚して子どもがいる世帯 :  10%減(全体の23.4%)
父と子どもだけの世帯     :  36%増
子どもがいない世帯        :     4%増(全体の26%)
同棲カップル世帯               :  20%増(全体の6.2%)
同性カップル世帯          :  25%増

これらの数字をみると、カリフォルニア州の世帯が過去10年間で劇的に変わったことがわかります。夫婦と子どもという従来の一般的な家庭は既にマイノリティになっています。その一方で、シングルマザーとシングルファーザー、そして同性(またはゲイ)の世帯が急速に増えています。

確かに娘の学校には、母親が2人いる友達やシングルマザーまたはシングルファーザーの同級生が何人もいます。スーパーマーケットでは中年の男性2人が仲むつまじく買い物をしている光景を何度も見ました。最近のアメリカのテレビドラマなども時代に合わせ、ゲイ夫婦と子どもの家庭を主人公にした作品が少なくありません。  

日本では晩婚化が進んでいるそうですが、カリフォルニアは「非伝統化」が今後さらに進むとみられます。10年後か20年後には「結婚という概念」が無くなっているかもしれません。

[June 24, 2011] No 010443

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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