2分でわかるアメリカ

2010/04/08グリーンエネルギーと不況



ロサンゼルスから南東にクルマで2時間、パーム・スプリングス手前の高速道路脇に大規模な風力発電の施設が現れます。日本にもあると思うのですが、こちらは規模が違います。クルマで高速を走ると写真のような光景が延々と続きます。

まるで未来にワープしたような感覚
です。 
 

世界で最も厳しい燃費規制を導入するなど、カリフォルニア州は長年、環境問題に取り組んできました。風力発電もその一つ。オバマ政権が地球温暖化対策を次々と打ち出し、ソーラーと合わせて風力発電に改めて注目が集まっています。

ロサンゼルス市の電力は50%が石炭からつくられます。「いまどき石炭か!」とびっくりして調べたのですが、本当でした。風力発電など、いわゆるグリーンエネルギーから供給される電力のシェアはまだまだ小さいのですが、市は年末までに20%、2020年までに40%まで増やしたい考えです。

グリーンエネルギーは環境に良いことは間違いないのですが、問題はコストが掛かることです。市議会は先週、電気料金を4.5%値上げすることを承認しました。ロサンゼルス市水道電力局の経営状況が悪化していることとグリーンエネルギーを増やすことが理由です。景気悪化が続く中、個人や企業は承認後も負担増に反対していて、「環境は大事だが電気料金値上げは困る」と主張しています。

カリフォルニア州の失業率は、12%を超えたまま高止まりしています。収入が激減する一方、電気代の他、すでにガソリン、食品など生活に欠かせないコストが上がっています。景気の回復を示す経済指標がいくつか出ていますが、ロサンゼルスでは、その実感が全くありません。これでは「消費が増えるどころではない」と思うのですが。

[April 07, 2010] No 010128

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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