2分でわかるアメリカ

2011/06/14久しぶりにカッコいいアメ車


けさビーチまで往復1時間歩いたのですが、モンタナ通りという商店街で3台の電気自動車を見ました。白いGMのボルトが2台、そして日産のリーフ。

僕が住むサンタモニカは環境への意識が高い人が多く、市内にあるトヨタのディーラーはカリフォルニアで最もプリウスを売る店として知られています。カリフォルニアは全米最大の自動車市場で、アメリカは世界最大の市場ですので、トヨタ・サンタモニカは世界で最もプリウスを売る店だと思います。たぶん。  

サンタモニカ以外でも環境に敏感な街が多く、世界の排気ガス規制はこれまでカリフォルニア州がリードしてきたといっても過言ではありません。このカリフォルニアでまた新たな自動車の排気ガスを厳しく制限する法案が出される方向で、業界は頭を悩ませています。

カリフォルニア議会の法案は、カリフォルニアで販売する自動車の5.5%を排気ガス・ゼロいわゆるゼロ・エミッションにすることを各メーカーに義務付けるもので、2018年までに達成できない場合は一台当たり5000ドル(約40万円)の罰金が科せられるという厳しいものです。2025年には、電気自動車の割合を14%まで引き上げることも含まれています。

これに対し自動車メーカーは大反発。ウォール・ストリート・ジャーナルは、アジアのメーカー、特にホンダをはじめとする日本のメーカーが強く反発していると伝えています。ホンダを含めた自動車メーカーなどを代表する業界団体は、法案は消費者を無視するものだと批判しています。

このコメントを聞いて思ったのは、アメリカの消費者は電気自動車に乗りたがっていて、法案は消費車を無視したとは言えないのではないか、ということです。「次のクルマはボルト」と言っているアメリカ人の友人が沢山います。友人はメルセデスやBMW、レクサスなどの高級車を乗っていますが、2,3年以内に全員ボルトに買い替えそうです。

個人的に、ボルトのデザインは先進的で久しぶりにカッコいいアメ車だと思います。カリフォルニアの法案は9月以降に本格審議されますが、ボルトみたいなクルマが増えることは個人的に大賛成です。新興国市場が伸びていますが世界最大の市場であるアメリカを無視できませんし、電気自動車の開発には多額の開発費が必要で、法案をきっかけに自動車業界の再編が進む可能性がありそうです。

[June 13, 2011] No 010435

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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