2分でわかるアメリカ

2011/06/10ゲーム機の時代は終わった?


ロサンゼルスでコンピュータ・ゲームの世界最大のイベントであるE3が開かれています。僕は去年まで毎年行っていたのですが、今年はパスしました。興味が湧かなかったからです。行って来た友人に聞くと「例年に比べ盛り上がりに欠けていた」そうです。

ゲーム界のビッグ3である任天堂、マイクロソフト、ソニーはそれぞれ新製品を発表したのですが、メディアの扱いが例年に比べて大幅に小さく話題になっていません。噂が広まり、新製品の発表会を多くのメディアが競って速報するアップルとは対照的です。

ソニーが発表したのは、携帯ゲームPSPの後継機であるPS VITA。そして、任天堂はWii Uを発表しました。PSPは周りに持っている人がいませんし、Wiiはあるのですが、DSがあるので子供も含めて我が家ではどちらも買わないと思います。

E3を見に行った友人は、家にいる時間の8割をゲームに費やしていて、それが原因で最近離婚しました。それほどのゲームマニアですら「iPadの方がいい」と言っています。

タブレットはiPadがデファクト・スタンダードになりつつあります。また、iPhoneをはじめとするスマートフォンは子供から大人まで一人一台の時代です。こうした中で、PS VITA もWii Uもタブロイドの一機種が出たぐらいにしか思えないのは僕だけでしょうか。  

今回のE3でマイクロソフトは、ハードではなくHALO4などの新しいゲームソフトやコンテンツ配信の充実を発表し、任天堂やソニーとのスタンスの違いを見せました。

アメリカでは日本以上にオンラインゲームが進んでいます。テレビの完全デジタル化はとっくにはじまっていて、映画もゲームも既存のハードを使ってオンデマンドで利用するのが主流になっています。Wii Uも PS VITAも、それぞれゲームマニアの人にはそれぞれ売れると思います。しかし、メインストリームになるかというと大きな疑問です。

任天堂の株価が新製品発表後に急落しました。アナリストも「ちょっと違う」と考えたのではないでしょうか。個人的には「ゲーム機の時代は終わった」と思います。皆さんはどう思いますか。

[June 09, 2011] No 010433

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.06.23 更新「トランプ関税」、NYダウ狙われる?※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカのトランプ大統領は22日、EUから輸入される自動車に…
  • 2018.06.22 更新米中の報復関税、最初の兆候※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)トランプ大統領の言動がきっかけで、貿易をめぐる米中関係が貿易…
  • 2018.06.21 更新ダウ平均のオリジナル企業、全除外※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)S&Pダウ指数委員会は19日、ニューヨーク株式マーケットのダ…
  • 2018.06.20 更新米中間選挙のマーケット予想※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)ロシア疑惑、移民をめぐる「不寛容政策」、中国との貿易戦争。ア…
  • 2018.06.19 更新増える米資産バブル論※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちらウォール街関係者は「バブル」という言葉を使うことを可能なかぎり避けています。誰も使い…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ