2分でわかるアメリカ

2011/06/09全米が笑った恥ずかしい写真


大手映画会社に勤める僕の友人は、体格がいい女性の上司の体型などを面白おかしく書いた友達宛てのメールを間違ってその上司に送ってしまいました。それ以来、2人の関係が最悪になったのは説明するまでもありません。

また、日本の大企業に勤める別の友人は、親しい上司の一人に出張経費を偽って精算したことをメールで告白しアドバイスを求めましたが、間違って一斉メールで300人以上に送ってしまいました。友人はその後、処分を受けました。

伝統的な手紙やファックスの時代にはなかったネット時代ならではのミスをしたことがありませんか。きっと多少の失敗談が誰にでもあるのではないでしょうか。しかし、ニューヨーク州選出のアンソニー・ウェイナー下院議員ほど赤面のミスをした人は知りません。

 ウェイナー議員は、民主党の若手のホープでした。なぜ過去形かと言いますと、全米が大笑いしたスキャンダルで政治生命すら危うくなっているからです。 
ウェイナー議員は、過去3年間に渡ってオンライン上で知り合ったポルノスターら若い女性数人とバーチャルながら不適切な関係を続けていました。その内の一人に自分の陰部を撮影した写真を非公開のツイッターでアップロードしました。というのは正確ではなく、非公開にしたつもりが全員にツイッターしてしまいました

直ぐにミスに気が付いたウェイナー議員はパニック状態になり、「ツイッターのアカウントがハッキングされた」と大騒ぎしたのです。ソニーのプレイステーションがハッカー攻撃されたニュースが世の中を騒がしていたので、一時的に議員への同情が寄せられました。

しかし、別のバーチャル・フレンドだったポルノスターが、一部メディアにウェイナー議員とフェイスブックで交わした100件以上の恥ずかしいメッセージ恥ずかしい写真を暴露、議員の狂言がばれました。結局、議員は今週「写真は自分自身だった」ことを公に認めました。

ウェイナー議員は辞職しませんが、社会的、政治的、法的なリスクを背負うことになります。陳情に来る人も激減したのではないかと想像します。顔をみると吹き出してしまいますから。いずれにせよ、ネット上でのやり取りには十分にご注意下さい。

[June 08, 2011] No 010432

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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