2分でわかるアメリカ

2011/06/016月は株安の月、為替はどうか


あしたから6月。アメリカの学校は卒業式の月、大学卒業後に結婚する人が多いためジューン・ブライドと呼ばれます。アメリカには日本の梅雨のような雨期はなく、天気が全般的に良い月でもあります。しかし、株式市場関係者にとっては雲が晴れない月です。

ベテラン証券ブローカーのスティーブ・グラッソ氏がまとめた2007年以降の月ごとの株式相場の変動によりますと、2009年の「変わらず」を除くと、6月は相場が軟調なことが分かります。2007年S&P500は1.8%のマイナス2008年の下げは大きく8.6%のマイナス去年は5.4%下落しました。

スティーブ・グラッソ氏は、CNBCのコメンテーターを務めていますが、他のトレーダーも「6月は株安」との見方をCNBCに示しています。去年は、ヨーロッパの債務問題が株式相場の重しになったのですが、今年6月も同じことを繰り返すのではないかとの見方が増えています

それでは外国為替相場はどうか。ドル円でみると2007年は円安ドル高、2008年も円安、2009年は円高ドル安、2010年は円高と株式相場と連動していません。

ユーロドルのペアはどうか。2007年はユーロ安、2008年はほぼ変わらず、2009年はユーロ高、2010年はユーロ安でした。完全に一致していませんが、ドル円のペアと比較してアメリカの株式相場はユーロ相場との関連性が強いことが窺えます。

ギリシャの債務問題は、6月にひとつのヤマ場を迎えます。IMFによる対ギリシャへの融資の次回分は6月29日に供与される予定です。ただ、ギリシャとEUの対応次第では融資が予定通り実行されない可能性があります。また、6月末でFRBによる国債買い入れ(QE2)が終了するため、さまざまな思惑が膨らむという季節要因もあります。リビアをはじめとする中東情勢が動く可能性もあります。  

6月は外為マーケットもボラタイルになるかもしれません。

[May 31, 2011] No 010426

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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