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2018/12/15トランプ大統領、任期全うできるか

12月9日からの1週間は、トランプ大統領にとって就任以来で最悪の週だった。ワシントンポストのコラムニストが伝えました。

確かに、トランプ大統領に打撃となるニュースが相次ぎました。週前半には、「切れた」瞬間をテレビカメラの前で露呈。下院議長に就任することが確実になった民主党のペロシ議員との会談の際、メキシコとの壁の建設予算をめぐり、声を荒げた様子が全米で放送されました。気性の荒さで知られるトランプ大統領ですが、公の場で激高するのは珍しい。

政権の要であるケリー大統領首席補佐官の後任人事については、有力候補者が相次いで辞退。娘婿のクシュナー氏が候補者に浮上しました。家族しか信頼できないし、家族以外には信頼されないとの批判的な見方が広がりました。

トランプ大統領にとって最も打撃となったのは、忠誠心が強いとされた元弁護士のコーエン氏が実刑判決を受けたこと。3年の禁固刑の前に一時的に自宅に帰ることが許されたコーエン氏は、ABCのインタビューで、選挙資金関連法違反との判断が下った二人の女性に対する多額の口止め料の支払いはトランプ大統領の支持だったと明言しました。支払いの場にトランプ大統領がいたとの報道もあります。トランプ大統領は否定していますが、嘘をついている可能性が濃厚です。

コーエン氏は、トランプ・ファミリーが経営する会社のロシアでの事業についても偽証を認めています。ロシア疑惑をめぐり、選挙介入だけでなくビジネス面での容疑も捜査に追加される結果になりました。これとは別に、ロシア人の女性スパイが司法取引で共和党との裏取引を画策していたことを認めるというニュースもありました。

まだあります。サウジアラビア人のカショギ記者殺害の責任がムハンマド皇太子にあるとの決議案を上院が可決。イエメン内戦でのサウジ支援の即時停止を大統領に求めました。与党の共和党がトランプ大統領の意向に反する動きをみせました。

ワシントンポストは、トランプ大統領が任期を全うできないという観測が初めて非現実のものではなくなったとしています。2019年は状況がさらに深刻化しそうだと締めくくりました。

 [December 14, 2018] No 031844044

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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