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2017/12/092018年予想「悪い材料トップ10」

「ブラックスワン」とまではいかないけれど、北朝鮮問題で今年のマーケットが動揺しました。「ロシア疑惑」をめぐる捜査でも。いずれもアメリカのトランプ大統領が深く関係しています。来年2018年もほぼ同じ種類の材料が注目されそうです。

元ヘッジファンドマネジャーで、CNBCの人気コメンテーター、ジム・クレイマー氏が、新年に予想される「悪い材料」のトップ10を発表しました。カオス状態に備えて、投資家は警戒すべきだとしています。

まずはアメリカの税制改革。詳しい中身を理解している人は少ないが、法人税率が大幅に下がることは誰もが知るところ。上下両院が法案のすり合わせに着手しましたが、法律になるかは依然不透明。マーケットが織り込んでいるため、成立しない場合はネガティブに大きく反応しそうだとクレイマー氏が警鐘を鳴らしました。

次は地政学リスク。北朝鮮問題が引き続き大きなリスク。トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定したことによる中東地域の不安定化も「悪い材料」になる可能性があるとしています。

3番目はロシア疑惑。モラー特別検察官がトランプ大統領を訴追するかどうか。さらに、株価のバリュエーション、バブル懸念があるビットコイン、FRBの利上げ、反トラスト強化の動きを受けたM&Aの萎縮、医療費の高騰、サイバー攻撃も「悪い材料」になるかもしれないとクレイマー氏が考えています。

税制改革については、成立した場合もニューヨーク州やカリフォルニア州の住民の税負担が大幅に増える可能性があり、マーケットに影響するかもしれないとしています。

一方、「債券王」と呼ばれるジャナスのビル・グロス氏は、2018年に懸念すべき材料として、先進国の中央銀行の政策、信用リスク、予想以上の高インフレになるリスクなどをあげています。

クレイマー氏は主に株式マーケット、グロス氏は債券マーケットを念頭に置いた予想です。ただ、米ドル相場にも大きく影響するだけに注目です。

 [December 08, 2017]  No 031843795

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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