2分でわかるアメリカ

2018/11/09ベア相場入りしたNY原油

8日のニューヨーク・マーカンタイル取引所で、原油先物相場が9日連続で下落しました。

ベンチマークになっているウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)で、期近の12月物は一時60米ドル56セントまで下落しました。終値は60米ドル67セントでした。高値からの下落率は21%。一般的に直近の高値から20%下落すると、ベア(弱気)相場に入ったとされます。WTIはベア相場の領域に入りました。

トランプ政権が5日に発動したイラン産原油の禁輸措置の影響が懸念されていましたが、日本など8つの国や地域を一時的ながらも対象から除外し、トランプ大統領は原油高を望まない姿勢を明確にしました。イラン産原油の供給減の影響に対する懸念が後退、WTIの下げが加速しました。

ウォールストリートジャーナルは、アメリカの原油在庫の増加や世界的な供給過剰への懸念で原油相場が9日連続で下落、ベア領域で取引されたと報じました。

CNBCは、中国の10月の原油輸入量が過去最大を記録したにもかかわらず、ニューヨーク原油相場が先月つけた4年ぶり高値から20%超下落したと伝えました。ガソリン先物相場もベア相場入りしたとしています。CNBCのコメンテーターのジム・クレマー氏は、需給関係から原油相場が40米ドルに向け下落すると予想しました。

フィナンシャルタイムズによると、産油大国のロシアが、1日あたり30万バレルを来年増産することを検討しています。2人の関係筋が話したもの。サウジアラビアの生産は記録的な規模にあり、アメリカも高水準の生産を続けていて、ロシアが増産すれば、供給過剰で原油価格がさらに下落するリスクがあるとしています。
 

 [November 08, 2018] No 031844006

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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