2018/07/12FRBに続くカナダ中銀
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カナダの中央銀行にあたるバンク・オブ・カナダは11日に開いた定例の金融政策委員会で、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%引き上げ、年1.50%とすることを決めました。利上げは1月以来、4会合ぶり。市場予想通りでした。
声明で、貿易摩擦の高まりへの警戒を示しましたが、景気認識はやや楽観的でした。今後の利上げに関する文言を微調整し、経済指標に沿って段階的なアプローチを取るとしています。
同時に発表した見通しでは、第2四半期(4−6月)の成長見通しを4月時点の2.5% から 2.8%へ上方修正しました。ただ、第3四半期(7−9月)については、1.5%に減速すると予想しました。
ウォールストリートジャーナルは、貿易をめぐる緊張をにらみながら、カナダ中銀は緩やかに利上げを続ける方針を示したと報じました。
ロイターは、カナダ中銀の声明を受け、エコノミストは年内に追加利上げを想定していると伝えました。
カナダの全国紙グローバル・アンド・メールは、アメリカと主要貿易相手国との貿易戦争が激化しているにもかかわらず、カナダ中銀が政策金利を再び引き上げたと伝えました。多くのエコノミストが、アメリカのFRBのペースに沿う形で、カナダ中銀は2019年末までに3回、あるいは4回の追加利上げを実施すると予想しているとしています。
カナダの経済紙フィナンシャル・ポストは、カナダ中銀のポロズ総裁が2013年に就任した際に予想した金融危機からの回復がようやく現実になったと解説しました。

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【データ提供】
松島 新(まつしま あらた)氏

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。
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