2分でわかるアメリカ

2018/06/14FOMCの上方修正、こう読む

アメリカの中央銀行にあたるFRBは13日、金融政策を決める2日間の会合(FOMC)を終えました。


FF金利の誘導目標を0.25%引き上げ、1.75 〜2.00%としました。今年2回目、金融危機後で7回目の利上げ。市場予想通りでした。声明の経済認識に関する文言の多くを上方修正しました。


同時に公表されたFOMCメンバーの金利見通しでは、年内にあと2回、今年合計4回の利上げを想定していることがわかりました。


FOMCの声明を受け、米10年債の利回りは低下から上昇に転じました。米ドルが一時買い戻され、株価は軟化しました。


ウォールストリートジャーナルは、FRBが今回の会合で政策金利を引き上げたことに驚きはなかったが、2018年に合計で4回の利上げを想定したことは注目に値すると速報しました。利上げペースを速めるほど経済は十分に堅調だとFRBが考えていることが示されたとするマーケット関係者のコメントを引用しました。


フィナンシャルタイムズは、FRBが2018年に4回の利上げを予想したと詳しく報じました。長期的に正常な水準を下回る金利を維持するとした金融危機後に使った文言を声明から外したとしています。


ワシントンポストは、FRBは年内にあと2回の利上げがあることを示唆したと大きく報じました。3.8%の失業率が年末に3.6%に低下すると予想し、今年の経済成長見通しを従来の2.7% から 2.8%へ引き上げたとしています。


FRBのパウエル議長は会合後の記者会見で、利上げは経済が堅調な証であると述べました。


CNBCは、債券市場で長期債と短期債の利回り格差が縮小する「フラットニング」が進み、経済が減速する可能性を警告したと解説しました。


[June 13, 2018]  No 031843913

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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