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2018/05/31混迷のイタリア、どうなる

今年3月の選挙で第1党となった大衆迎合主義(ポピュリズム)の「五つ星運動」と、2位の極右政党「同盟」は30日、経済相候補を差し替えて再び連立政権の樹立を目指す方針を明らかにしました。別の右派政党である「イタリアの同胞」が連立政権に加わる可能性も出てきました。


「五つ星運動」と「同盟」は、18日に連立政権の樹立で合意しましたが、内閣の任命権を持つマッタレッラ大統領がEU懐疑派の財務相人事を拒否し、連立政権は成立しませんでした。その上で、マッタレッラ大統領は、元IMF幹部のコッタレリ氏を暫定首相に指名しましたが、主要政党からの支持は得られていません。


政治空白が続くイタリア情勢を、欧米メディアが詳しく報じました。


ロイターは、大統領と五つ星運動/同盟の間で予想に反して急な進展があれば、不透明感は弱まる見込みだと伝えました。ただ、引き続き支出を増やし、EUやユーロ圏の財政規約の変更を目指す方向とみられるとしています。


ウォールストリートジャーナルは、イタリアで大衆迎合主義が加速、ユーロ圏の新たな脅威になっているとする社説を掲載しました。イタリアの公的債務のGDP比は、先進国の中では日本とギリシャに次いで高いとした上で、ユーロ圏から離脱すれば、イタリアから猛烈な勢いで資本が流出するだろうとしています。イタリアとユーロ圏にとって最悪になる可能性があると伝えました。


30日のユーロ圏の金融・債券マーケットは、政権樹立に向けた新たな取り組みや国債入札が堅調だったことを受け、イタリア国債の売りが一服しました。利回りは数年ぶりの高水準から低下しました。


フィナンシャルタイムズ(FT)は、「同盟」のサルビーニ書記長が再選挙を主張しているが、債券マーケットは再選挙が回避されることを期待していると報じました。FTは別の記事で、イタリアの政治リスクにどう値段をつけるか自信がある投資家を見つけるのは困難だと伝えました。



[May 30, 2018]  No 031843904= = = = = = = = = = = =

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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