2分でわかるアメリカ

2018/05/25「米朝首脳会談中止」の裏側

ホワイトハウスは24日、アメリカのトランプ大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長にあてた書簡を公表し、6月12日にシンガポールで予定されていた米朝首脳会談を中止することを明らかにしました。


書簡の中でトランプ大統領は、「怒りと敵意を表した最近の発言」が問題だとして、現段階での開催は適切ではないとの考えを伝えました。同時に、金委員長に対し、考えが変われば、躊躇せず連絡して欲しいと呼びかけ、将来の会談の実現に含みを残しました。


トランプ大統領は24日の記者会見で、米朝首脳会談の中止を正式に発表。「大きな後退だ」と説明しました。


ワシントンポストは、トップで大きく報じました。北朝鮮が米朝首脳会談の計画に関し返答せず、開催場所などを決めるロジスティクスの会議をキャンセルし、ホワイトハウスの関係者は懸念を深めていたと報じました。アメリカ政府は先週末、外国に会談の延期を示唆し始めていたとしています。


ロサンゼルスタイムズは、米朝首脳会談でアメリカは譲歩を余儀なくされる可能性があり、トランプ大統領は最近になり、会談を急ぐ必要があるか再考していたと伝えました。


ニューヨークタイムズは、会談の中止について、トランプ大統領と金委員長の大きく振れる関係の最新の動きだと報じました。タイムズは別の記事で、アジアの同盟国を失望させたが、中国の立場を強くすることになったと解説しました。


ウォールストリートジャーナルは、東京を舞台にした映画「ロスト・イン・トランスレーション」と同様の状況が朝鮮半島で起こった可能性があるとのコラムを掲載しました。核兵器をめぐる解釈は大きく異なっているとしています。


 

 [May 24, 2018]  No 031843901

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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