2分でわかるアメリカ

2018/05/11数字以上に弱い米物価上昇

アメリカ労働省が10日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、季節調整済みで前月比0.2%上昇しました。前年同月比は2.5%の上昇。いずれもエコノミストのコンセンサスに届きませんでした。


変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は前月比で0.1%、前年同月比で2.1%上昇しました。これも市場予想を下回りました。


ウォールストリートジャーナルは、CPIが4月に0.2%に上がったが、週間ベースの平均賃金は横ばいだとした上で、インフレが賃金上昇分を帳消しにしていると報じました。インフレ率を考慮した平均賃金は先月0.1%減少したとしています。ジャーナルは別の記事で、企業のコストが上がっているが、消費者に転嫁できないでいると伝えました。


ブルームバーグは、物価上昇のほとんどは家賃の上昇分で、それを除くとアメリカのインフレ率は過去5年間でほとんど上がっていないと解説しました。


USニューズは、ガソリンを除くとインフレ率はほとんど上がっていないと報じました。労働市場は堅調だが、多くのエコノミストはインフレが加速するとは考えていないとしています。


ロイターは、4月のCPIが市場予想を下回る伸びにとどまったが、6月の利上げ観測には影響していないと伝えました。CMEフェドウォッチのデータによると、FRBが6月13日の会合でFF金利の誘導目標を0.25%引き上げるとの見方が完全に織り込まれ、CPI統計発表前から変わっていないとしています。
 


 [May 10, 2018]  No 031843891

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.08.18 更新再び売られたトルコリラ※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)世界のマーケットに影響した「トルコショック」。今週初めに急落…
  • 2018.08.17 更新米300紙、トランプ大統領からの攻撃に対抗※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカの300を超える新聞が16日、報道の自由を擁護する社…
  • 2018.08.16 更新新興国からマネー流出、ベア領域※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)「トルコ・ショック」が新興国に連鎖しています。震源のトルコリ…
  • 2018.08.15 更新エルドアン大統領、iPhoneと米ドル買うな※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)トルコのエルドアン大統領は14日、iPhoneなどアメリカの…
  • 2018.08.14 更新トルコリラ再び最安値、中銀措置効かず※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)トルコリラの下げが止まりません。トルコの中央銀行は、商業銀行…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ