2分でわかるアメリカ

2018/05/01米PCE価格指数が高い伸び、FRBはどう動く

アメリカ商務省が30日発表した3月の個人消費支出統計で、個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)が前年同月比で2.0%上昇しました。市場予想と一致しました。


FRBが重視するPCEコアデフレーターは前年同月比で1.9%上昇。去年2月以来の大幅な伸びで、予想通りでした。FRBが目標とする2%に迫りました。


個人消費支出は前月比で0.4%増。自動車を含めた耐久財が3カ月ぶりにプラスに転じました。個人所得は0.3%増。賃金は0.2%増えました。支出が所得を上回り、貯蓄率は前月の3.3%から3.1%へ低下しました。


ロイターは、段階的に金利を引き上げていく計画には影響しないとみられると伝えました。


APは、個人支出が増え、物価がFRB目標の2%に迫ったとした上で、2%を超えても放置するか、それとも物価上昇が制御不能になる前に予防的に動くかFRB内で議論が起こっていると報じました。


フォーブスは、インフレ率の上昇傾向が強まり、退職者にとって打撃となりそうだと解説しました。インフレ率が上昇すると、定期預金の金利も上がることになるが、銀行の動きは遅いことで悪名高いとしています。


CNBCは、市場予想と一致したPCEデフレーターを受け、米10年債利回りが小幅低下、米30年債利回りが低下したと報じました。FRBは1日と2日に金融政策を決める会合(FOMC)を開くが、大きな変更はないと予想されているとしています。CMEのフェドウォッチが示唆する5月利上げの確率はわずか7.2%しかないと伝えました。



 
 [April 30, 2018]  No 031843886

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.04.20 更新ピート旋風、トランプ氏も意識17日付のコラムで、インディア州サウスベントのピート・ブーティジェッジ市長が2020年大統領選の民主党候補の新星として注目を集めているとお伝えしました。それ以降…
  • 2019.04.19 更新騒がしくなった朝鮮半島ベトナムのハノイで2月27日と28日に開かれた米朝首脳会談が決裂して以来、静かだった朝鮮半島。ここにきて、北朝鮮が活発な動きをみせ注目されています。「新型戦術兵…
  • 2019.04.18 更新米の対中輸入が急減、トランプ政策が寄与?アメリカ商務省が17日発表した2月の貿易赤字額は前月比3.4%減の493億8200万米ドルと、2018年6月以来の低水準となりました。予想の535億米ドルと比べ…
  • 2019.04.17 更新円もユーロもこう着、いずれ大きく動く?一般には馴染みが薄い「ボラティリティ」という言葉をマーケット関係者が頻繁に使います。相場の振れ幅、変動を意味します。米ドル/円は1米ドル=112円ちょうど近辺に…
  • 2019.04.16 更新ゴールドマンに対する冷たい指摘ウォール街の雄とされるアメリカ金融大手ゴールドマンサックスが15日発表した第1四半期(4−6月)の決算は、ほぼ全ての業務で減収となりました。ただ、1株利益は予想…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ