2分でわかるアメリカ

2018/04/28南北合意、アメリカの視点

韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は27日、南北軍事境界線上の板門店で会談しました。南北首脳会談は約11年ぶり。歴史的な会談と欧米でも大きく報じられました。

両首脳は朝鮮半島の完全な非核化と朝鮮戦争の終戦宣言を目指すことで合意、会談後に3ページの「板門店宣言」に署名しました。

ニューヨークタイムズは、南北首脳会談での合意は具体策に欠けたが、関係改善を映像で印象付けたと報じました。首脳会談は通常、非公開で行われるが、今回の南北会談は反対に多くの部分が公開されたとしています。

ウォールストリートジャーナルは、韓国の文大統領にとって小さな一歩だが、朝鮮半島のハーモニー(調和)という点では大きな一歩だと伝えました。

アメリカのトランプ大統領は27日、ツイッターで「ミサイル発射や核実験など厳しい1年が過ぎた後、歴史的な南北首脳会談が開かれた。良いことが起こりつつある」とつぶやきました。その一方で、「時が経てばわかる」とも述べました。しばらくして「朝鮮戦争が終わる!」と全て大文字で強調して再びツイートしました。

ワシントンポストは、トランプ大統領が南北首脳会談の結果を歓迎しつつも、南北の雪解けに慎重な姿勢も示したと解説しました。「完全な非核化」という言葉は問題をはらんでいるとしています。アメリカは米韓軍事演習で原子力空母を派遣しているが、北朝鮮が米韓の軍事関係の根本的な変更を求めるかどうか明らかではないと伝えました。

国防問題の専門家はCNBCのウェブサイトに寄稿、南北首脳会談が実りのあるサミットだったかどうかは、トランプ政権次第だと主張しました。核の放棄と査察の受け入れを北朝鮮に積極的に求めるべきだとしています。金委員長が受け入れられない場合、トランプ大統領は会談を取りやめるべきだとの見方を示しました。

[April 27, 2018]  No 031843885

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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