2分でわかるアメリカ

2018/04/20トランプ・安倍「ブロマンス」の限界

2日間に渡った日米首脳会談が終わりました。会場となったフロリダ・パームビーチの「マール・ア・ラゴー」で共同記者会見した両首脳はそれぞれ穏やかな表情でした。トランプ大統領が「私はあなたと共にある」と友情を示し、安倍首相がトランプ大統領を絶賛したのが印象的でした。

北朝鮮問題への対応では一致、トランプ大統領が拉致問題の解決を目指すと約束しました。貿易問題をめぐっては、安倍首相がTPPへの復帰を求めましたが、トランプ大統領は2カ国間の貿易協定に固執しました。

APは、貿易問題がトランプ大統領と安倍首相の「ブロマンス」の限界を表面化させたと報じました。(異性間の緊密な関係をロマンスと言いますが、男性同士の親しい関係はブロマンスと呼ばれます)。40分間の共同会見で、安倍首相が北朝鮮問題での連携を強調したが、貿易問題で意見の相違があったことに関する質問に対してはメモを何度も見たとしています。

フィナンシャルタイムズは、日米首脳が北朝鮮問題への対応で一致したが、貿易問題では合意できなかったと伝えました。

ウォールストリートジャーナルは、日本車の対米輸出額が6年でほぼ倍に増加していて、日本側はトランプ大統領と貿易の話をしたくなかったと解説しました。トランプ政権との貿易をめぐる交渉のリスクが高まったとしています。

ブルームバーグは、トランプ大統領との首脳会談で、安倍首相が日本国内の政治問題を沈静化させる成果をほとんど得られなかったと報じました。貿易問題をめぐっては、合意には程遠い結果になったとしています。

日米首脳会談をめぐる欧米メディアの扱いは小さく、米朝首脳会談について「成果がなければ退出する」とのトランプ大統領の発言が見出しになりました。

 [April 19, 2018]  No 031843879

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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