2分でわかるアメリカ

2018/04/07強弱感ある雇用統計とFRB議長

アメリカ労働省が6日発表した3月の雇用統計は、景気を敏感に反映するため重視される非農業部門の雇用者数が前月比で10万3000人増えました。19万3000人前後の予想を大幅に下回りました。失業率は4.1%で横ばい。予想は4.0%でした。

注目を集めた時間あたりの賃金は、前月と比べ8セント(0.3%)増えました。2月分は0.1%増だったので、伸びが小幅に加速しました。賃金は前年同月比では2.7%増加しました。

ウォールストリートジャーナルは、3月の雇用の伸びが減速したと報じました。ただ、雇用者数は90カ月連続で増加、記録をさらに更新したとしています。賃金が増えたものの、1年前の3%増には達しなかったとしています。

ワシントンポストは、大型減税が成立してから3カ月が経つが、賃金が大幅に伸びる兆候はまだみられないと伝えました。

ロイターは、FRBのインフレ目標2%に達するためには賃金の伸びが年間で最低3%増加する必要があるとエコノミストが考えていると解説しました。マーケットでは今年下半期に賃金の伸びが加速し、FRBが利上げを継続することを可能にするとみているとしています。

一方、FRBのパウエル議長は6日のシカゴでの講演で、インフレの制御に向け緩やか利上げを継続する必要がある公算が大きいと述べました。春以降にインフレ率の伸びが加速する可能性があるとの見方も示しました。

CNBCは、「関税」が価格を押し上げる可能性があるが、影響を見極めるには時期尚早だとFRBのパウエル議長が述べたと報じました。
 

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.02.16 更新米中協議は進展、それとも不調?アメリカと中国が北京で開いた貿易をめぐる閣僚級協議が15日、2日間の日程を終えました。両政府は来週、ワシントンで6回目(今年3回目)となる閣僚級協議を行う予定で…
  • 2019.02.15 更新実は弱かった米年末商戦、9年ぶりの大幅減アメリカ商務省が14日発表した2018年12月の小売売上高は季節調整済みで前月比1.2%の減少でした。コンセンサス予想は0.1%増でしたので、それを下回り予想外…
  • 2019.02.14 更新ドル高が影響? 米CPI横ばいアメリカ労働省が13日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は3ヵ月連続で前月から横ばいでした。0.1%上昇がコンセンサス予想でしたので、それを下回りました。前…
  • 2019.02.13 更新100年前の呪縛と米中貿易協議アメリカと中国の貿易をめぐる次官級協議が、11日から中国商務省ではじまりました。ムニューシン財務長官とライトハイザー通商代表が12日に北京に到着、14日に始まる…
  • 2019.02.12 更新 時間がないブレグジット3月29日に定められたブレグジット(イギリスのEU離脱)まで約1カ月半。離脱後のEUとの関係を詳細に決める協定はまだ成立していません。EUの行政執行機関である欧…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ