2018/03/27トランプ主導、ロシア外交官を大量追放
アメリカとEU各国は26日、イギリスで4日に発生したロシア元情報機関員の暗殺未遂事件にロシア政府が関与したと断定、ロシア人外交官らの国外追放を一斉に発表しました。
主導したのはアメリカのトランプ政権。アメリカ政府は、ロシア外交官と情報機関員ら合わせて60人と家族に対し7日以内に出国するよう求めました。海軍基地とボーイング社に近いという理由で、シアトルにあるロシア領事館を4月2日に閉鎖することも発表しました。カナダもロシア外交官の追放を検討していることを明らかにしました。
ドイツやフランスなどEU加盟14カ国もロシア外交官の国外追放を決めました。ロシア政府が関与して神経剤「ノムチョク」を使用して殺害しようとしたとするイギリス政府の主張を支持した形です。イギリスのメイ政権は先に23人のロシアの外交官を追放しています。
ウォールストリートジャーナルは、アメリカとカナダ、EU加盟14カ国がロシア人外交官や情報機関員をまとめて国外追放することにより、西側とロシアの緊張が冷戦以降で最も高まったと報じました。
ニューヨークタイムズは、暗殺未遂事件に対するアメリカの反応がイギリス、ドイツ、フランスと比べ遅かったが、60人のロシア外交官らの追放はトランプ大統領にとってロシア政府に対する最も厳しい措置だと伝えました。
ワシントンポストは、イギリスがEU離脱を計画している時期にイギリスの近隣国である欧米各国が団結した意義は注目に値すると開設しました。
[March 26, 2018] No 031843862
※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。
【データ提供】
松島 新(まつしま あらた)氏

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。
バックナンバー
- 2019.02.21 更新注目されたFOMC議事録、こう読むFRBが20日、1月29日と30日に開催した金融政策を決める会合(FOMC)の議事録を公表しました。会合後にパウエル議長がタカ派からハト派に転じたことなどで、ウ…
- 2019.02.20 更新「核放棄しない」北朝鮮とトランプの交渉力アメリカの首都ワシントンで米中の貿易をめぐる次官級協議が19日再開しました。21日からは閣僚級交渉が2日間の日程で予定されています。今週は米中協議がワシントンの…
- 2019.02.16 更新米中協議は進展、それとも不調?アメリカと中国が北京で開いた貿易をめぐる閣僚級協議が15日、2日間の日程を終えました。両政府は来週、ワシントンで6回目(今年3回目)となる閣僚級協議を行う予定で…
- 2019.02.15 更新実は弱かった米年末商戦、9年ぶりの大幅減アメリカ商務省が14日発表した2018年12月の小売売上高は季節調整済みで前月比1.2%の減少でした。コンセンサス予想は0.1%増でしたので、それを下回り予想外…
- 2019.02.14 更新ドル高が影響? 米CPI横ばいアメリカ労働省が13日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は3ヵ月連続で前月から横ばいでした。0.1%上昇がコンセンサス予想でしたので、それを下回りました。前…
「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。
そのほかのマーケット情報
- 今週はこう動く! マーケット羅針盤 【2019.02.18 更新】今週の注目通貨(米ドル/円)
- 日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る) 【2019.02.21 更新】マーケット: 欧州通貨堅調、トルコリラ軟調
- 日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる) 【2019.02.21 更新】「米リセッションの指標」に黄色信号
- 週刊2分でわかる豪・NZ 【2019.02.21 更新】豪ドル上値限定か、注目集めたRBAの分析
- 週刊2分でわかるトルコ 【2019.02.18 更新】トルコリラ相場は適正か
- 市場調査部エクスプレス Todays'Flash! 【2019.02.21 08:26 更新】ユーロ圏の景況感が悪化すれば、ECBは追加緩和措置も
- 市場調査部エクスプレス スポットコメント 【2019.02.21 10:14 更新】米FOMC議事録、キーワードは「辛抱強く」。利下げが真剣に議論された形跡はなし
- 市場調査部エクスプレス 注目のチャート 【2019.02.21 08:57 更新】NZドル/円、上値トライの時間帯
- FXニュース 最新のFXニュースヘッドラインを提供しております。
- FXチャート リアルタイムのFXチャートをご覧いただけます。
- 経済カレンダー 市場に影響を与える可能性がある各種経済イベントをカレンダーで提供しております。
- 政策金利データ 主要各国の政策金利表を提供しております。
- ヒストリカルデータ 日足・週足・月足の4本値データをダウンロード提供しております。
- 主要指標 LDN-NY関連・アジア・オセアニア関連の指標を提供しております。
- みんなのリピート 各通貨ペアのリピート注文発注状況および成立状況をご覧いただけます。