2分でわかるアメリカ

2018/03/21アメリカとサウジの蜜月

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が19日からアメリカを訪問しています。頭文字からMBSと呼ばれるムハンマド皇太子は、3年前に父親のサルマン国王が就任して以降、強大な権限を背景に経済改革を積極的に進めました。


ムハンマド皇太子は、20日にトランプ大統領と会談するほか、軍事産業、石油産業、そしてIT関連企業の幹部と会合を持つ予定です。


ウォールストリートジャーナルは、トランプ大統領とムハンマド皇太子は会談で、影響力を増すイランへの対応と米サウジ関係の強化を中心に話し合うとみられると報じました。ムハンマド皇太子は、ワシントンの後、ニューヨーク、ロサンゼルス、シリコンバレー、シアトル、そしてヒューストンを訪問しますが、アメリカ政府は350億米ドル相当の新規ビジネスの契約を成立させることを期待しているとしています。


ワシントンポストは、トランプ大統領の娘婿であり、ある意味アメリカの皇太子ともいえるクシュナー氏が、訪米中のサウジのムハンマド皇太子を異例とも言えるもてなしで、友好関係を強化する見通しと伝えました。一部の官僚は、世界で最も不安定な地域との外交をクシュナー氏が独断で進めることを恐れていると解説しました。


CNBCは、ムハンマド皇太子は経済改革で知られるが、訪米中に大量の兵器や原子炉の購入を決める可能性があると報じました。戦争のための「買い物ツアー」だとしています。


ニューヨークタイムズは、サウジアラビアが敵対するイランに軍事侵攻するCG動画が去年12月にネット上に公開されたとした上で、ムハンマド皇太子が背後にいるとの見方があると報じました。皇太子の夢がイラン侵攻にあるのかもしれないとしています。


 [March 20, 2018]  No 031843858

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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